なかなかユニークなシンセサイザーが登場しました。
特筆すべきは何と言ってもこのボディの薄さになります。
ガジェットバッグの、iPadか何かを入れるスペースにもスッポリ入りそうなぐらいの薄さになっています(ツマミ部分の突起はありますが)。
ただしバッテリーは内蔵していませんので、起動にはUSB Type Cでの電源供給が必要になります(バスパワーでもOK)。
ベロシティやポリアフタータッチに対応していますので、やろうと思えば指先で繊細な表現も可能になるかもしれませんが、鍵盤のタッチ感は独特なのである程度は慣れが必要になると思われます。
サウンド部分は「サンプルROMベースのバーチャルアナログ減算シンセサイザー」という事になっておりまして、なかなか色々な音を出す事が出来ます。ピアノっぽい感じの音や、ドラムっぽい音も入っていました。
3オシレーターあるということもあり、小さいながら音作りの楽しさも十分に兼ね備えています。
もしライブで使うとしたらシンセベースとか、シンセを使った効果音のような、鍵盤数が少なくても演奏可能な音色を使うのがいいかもしれません。
ただし個人的には、ライブ演奏よりはシンセサイザーとオーディオインターフェイス入りのMIDIキーボードとして、音楽制作に使うのがオススメです。
Xsynth EditorというPC用のエディターソフトが使える他、「Bitwig Studio 8-Track」や「Steinberg Cubasis LE」といったDAWソフトが付属しますので、そういった面でもPCとの相性が良いです。
ノートPCとコレ1台で、ミニマムな音楽制作環境をどこにでも持ち歩ける…そんな使い方をしたい方にピッタリかと思います。