プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー
プレミアムベース大阪、小村です。

今年イチ楽しみにしていたものが届きました。楽しみ過ぎて、今日休みなのにこの為だけに店来ました。
日頃から愛用しています、Ibanezの2025年モデルです!

毎年必ずNEWモデルが出る…普通に考えて凄いですよね。
この飽くなき制作意欲には素直に関心しますし、店員、そしてユーザーでありファンとしてもこの様子は楽しませてもらっています。

今年もギター/ベース共に多くのNEWモデルが発表され、一部モデルは先発で入荷していますが…今年は一つ大きなトピックスがあります。
ベースラインナップのフラッグシップとして君臨する「SR」のPrestigeシリーズが刷新されました!
(これによって、マイナーチェンジを挟んで10年以上に渡るロングセラー、SR5000シリーズは生産完了に。長らくお疲れ様でした。)

数々ラインナップされましたが、個人的に一番刺さったのがこちらの「SR3500」。
今までのド派手な杢目モノとは打って変わり、シンプルスペックを採用する1本です。
ということで…コイツを軸に「向き合って」みまして【ここが変わったぞPrestige SR!】をお届けします。
プレステージシリーズとして大きく変わったポイントは3つです!

まず一つはネック材。
それまでは多層ラミネートのウェンジネック(年代によってはKTSチタンサポート入り)でしたが、新生Prestige SRでは「AZ」や「Q」等、ギターではお馴染みの「S-TECH WOOD Roasted Maple」が新たに採用されました。
この材料ですが、宮城県で生まれた国産特許技術「窒素加熱処理」による熱処理が施された木材です。(Sendai Technologies Woodの略だそうです。)
所謂一般的なローステッド処理やサーモウッドの技術とも違う種類の加熱処理なのですが…詳しくは「G」先生に聞いて下さい(笑)
ちなみに指板材はモデルによって変わります。本機はローズウッド指板です。

そしてもう一つはピックアップ。
長らくバルトリーニ製のカスタムハムバッカーPUを搭載していましたが…遂に「真っ直ぐフレット」もノードストランドのBigSingleになりました。
しかも…ローズウッドで出来たウッドカバー仕様です。
それまでは限定モデルやスポット生産モデルでのみ採用されていましたが、レギュラーモデルでの採用は初ちゃうかな?
音も幾分かスッキリしたので、もうちょっと一般的なベースっぽく鳴った印象です。

そして最後、コレがおっきいポイントです。プリアンプが刷新されました。
自社製、と言う点は共通していますが、コントロールはちょっと変更されました。
まず、ノブが一個増えました。マスタートーン兼アクティブ/パッシブ切り替えスイッチです。
以前はトレブルノブがパッシブ時にトーンとして機能する仕組みでしたが、マスタートーンになったのでアクティブ時にも効きます。
スラップの刺さるところが綺麗に攫えるんで、そこは良いポイントです。

そしてミッドQを担う3ウェイのミニスイッチは健在ですが、6ウェイです!
どうやって6通りを実現しているかと言うと…パネルに穴が開いていて、ジャンパースイッチが覗いていますね。
このスイッチで「Lo/Hi」が切り替えられるようになっています。
Hi側では真ん中を600Hzとして、ネック側に倒すと350Hz、ブリッジ側に倒すと1kHzになります。
Lo側では真ん中を450Hzとして、ネック側に倒すと250Hz、ブリッジ側に倒すと850Hzです。
(従来プリに近いのはLo側。700Hzが850Hzに変わっただけです。)

そしてプリが変わったので音にも変化が。
ミドルのイジれるポイントも変わりましたが、アクティブ/パッシブを切り替えた時の音質の違いが新しいプリは少ないのもポイント。
ここを気にする方、結構多いんで嬉しい人も多いかと思います。
(あからさまに変わるのも味付けの濃いバッファーみたいでイイんですけどね。)

さて、おっきいポイント書きましたんで、ここからはディープなポイントを書きましょかね。

何と今回…ボディ形状が変わってます。形状とはいいますが、主にボディバックです。
コムベースに馴染み過ぎてまるで気づいてませんでしたが、バッテリーボックスの位置が変わってます。
(ちなみにこの位置はコムベースと一緒です)
以前はボディバックの中央あたりでしたが…ここってベルトのバックルとかお腹当たっちゃうんですよね~…。
ということで、バックパネルの少し上に移動しました。これに伴って、ちょうど太ももがあたる部分はリシェイプされています。

そしてもう一つ…コレは見れば「あー!」ってなりますが、言われなきゃ気づきにくいポイント…ロゴ変わってます。
SRといえば…モデル名の正式名称になる「SoundGear」を元にした「SDGR」というロゴが刻まれていましたが…今回のリニューアルで、パーロイド埋め込みの「Ibanez」ロゴになったんです!
ちなみにロゴがブランド名になっているのはPrestige SRだけの特別仕様!
従来モデルは今まで通り「SDGR」ロゴです。(いつか変わるんかな?それはそれで楽しみやけども)

その他のポイントは従来通りで、テーパー幅の細いスリムなネック、弦間ピッチ調整が行える各弦独立ブリッジ、Gotoh製ペグ、Graph TechのBlack Tuskナット等、定着した仕様を受け継いで正当進化を遂げた、という感じでしょう。

いやぁ、こういうシンプルなルックスもカッコいいですね。
かつて出ていた、22FでJ-Jピックアップを採用していた「SR2500シリーズ」を思い出します…
特にこの子はスペックもかなり近いしなぁ…そういえば、結局サンダーバード買ったけど、SR2500もちょっと欲しかったんよな~。

書くにあたってじっくり弾きました。
まぁSRなんで、手に馴染むのはもちろんとして、この見た目で「トラッドな傾向の音」っていうのも魅力的ですね。
いや~ええなぁ、ホンマにええなぁ~。なるほどな~…

というのを経て、写真8枚目ですwww
はいwww
今日からこの子は「コムベース2」ですwww
「コムベース」買った時とまんま同じ流れでホントにワロてますwww

いやぁ、店員になっても新しい楽器買うってホンマワクワクしますねw
この緩んだ表情が全てやと思いますw

それまでのアイバニーズのイメージをガラッと変える、良い1本だなぁと思います。
そしてもちろんですが…1987年のモデル登場から今日までの長い歴史が紡いだ「らしさ」もちゃんとあります。

しばらくしたら、僕も「ユーザー目線」を掴んだ上で各モデルご案内出来るかと思いますんで(笑)
最新モデル、皆さんも是非!!!
使ってて気づいたことは今後別モデルを取り上げる際に加筆します!
by
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小村 拓摩

小村 拓摩

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プレミアムベース大阪、小村です。

今年イチ楽しみにしていたものが届きました。楽しみ過ぎて、今日休みなのにこの為だけに店来ました。
日頃から愛用しています、Ibanezの2025年モデルです!

毎年必ずNEWモデルが出る…普通に考えて凄いですよね。
この飽くなき制作意欲には素直に関心しますし、店員、そしてユーザーでありファンとしてもこの様子は楽しませてもらっています。

今年もギター/ベース共に多くのNEWモデルが発表され、一部モデルは先発で入荷していますが…今年は一つ大きなトピックスがあります。
ベースラインナップのフラッグシップとして君臨する「SR」のPrestigeシリーズが刷新されました!
(これによって、マイナーチェンジを挟んで10年以上に渡るロングセラー、SR5000シリーズは生産完了に。長らくお疲れ様でした。)

数々ラインナップされましたが、個人的に一番刺さったのがこちらの「SR3500」。
今までのド派手な杢目モノとは打って変わり、シンプルスペックを採用する1本です。
ということで…コイツを軸に「向き合って」みまして【ここが変わったぞPrestige SR!】をお届けします。
プレステージシリーズとして大きく変わったポイントは3つです!

まず一つはネック材。
それまでは多層ラミネートのウェンジネック(年代によってはKTSチタンサポート入り)でしたが、新生Prestige SRでは「AZ」や「Q」等、ギターではお馴染みの「S-TECH WOOD Roasted Maple」が新たに採用されました。
この材料ですが、宮城県で生まれた国産特許技術「窒素加熱処理」による熱処理が施された木材です。(Sendai Technologies Woodの略だそうです。)
所謂一般的なローステッド処理やサーモウッドの技術とも違う種類の加熱処理なのですが…詳しくは「G」先生に聞いて下さい(笑)
ちなみに指板材はモデルによって変わります。本機はローズウッド指板です。

そしてもう一つはピックアップ。
長らくバルトリーニ製のカスタムハムバッカーPUを搭載していましたが…遂に「真っ直ぐフレット」もノードストランドのBigSingleになりました。
しかも…ローズウッドで出来たウッドカバー仕様です。
それまでは限定モデルやスポット生産モデルでのみ採用されていましたが、レギュラーモデルでの採用は初ちゃうかな?
音も幾分かスッキリしたので、もうちょっと一般的なベースっぽく鳴った印象です。

そして最後、コレがおっきいポイントです。プリアンプが刷新されました。
自社製、と言う点は共通していますが、コントロールはちょっと変更されました。
まず、ノブが一個増えました。マスタートーン兼アクティブ/パッシブ切り替えスイッチです。
以前はトレブルノブがパッシブ時にトーンとして機能する仕組みでしたが、マスタートーンになったのでアクティブ時にも効きます。
スラップの刺さるところが綺麗に攫えるんで、そこは良いポイントです。

そしてミッドQを担う3ウェイのミニスイッチは健在ですが、6ウェイです!
どうやって6通りを実現しているかと言うと…パネルに穴が開いていて、ジャンパースイッチが覗いていますね。
このスイッチで「Lo/Hi」が切り替えられるようになっています。
Hi側では真ん中を600Hzとして、ネック側に倒すと350Hz、ブリッジ側に倒すと1kHzになります。
Lo側では真ん中を450Hzとして、ネック側に倒すと250Hz、ブリッジ側に倒すと850Hzです。
(従来プリに近いのはLo側。700Hzが850Hzに変わっただけです。)

そしてプリが変わったので音にも変化が。
ミドルのイジれるポイントも変わりましたが、アクティブ/パッシブを切り替えた時の音質の違いが新しいプリは少ないのもポイント。
ここを気にする方、結構多いんで嬉しい人も多いかと思います。
(あからさまに変わるのも味付けの濃いバッファーみたいでイイんですけどね。)

さて、おっきいポイント書きましたんで、ここからはディープなポイントを書きましょかね。

何と今回…ボディ形状が変わってます。形状とはいいますが、主にボディバックです。
コムベースに馴染み過ぎてまるで気づいてませんでしたが、バッテリーボックスの位置が変わってます。
(ちなみにこの位置はコムベースと一緒です)
以前はボディバックの中央あたりでしたが…ここってベルトのバックルとかお腹当たっちゃうんですよね~…。
ということで、バックパネルの少し上に移動しました。これに伴って、ちょうど太ももがあたる部分はリシェイプされています。

そしてもう一つ…コレは見れば「あー!」ってなりますが、言われなきゃ気づきにくいポイント…ロゴ変わってます。
SRといえば…モデル名の正式名称になる「SoundGear」を元にした「SDGR」というロゴが刻まれていましたが…今回のリニューアルで、パーロイド埋め込みの「Ibanez」ロゴになったんです!
ちなみにロゴがブランド名になっているのはPrestige SRだけの特別仕様!
従来モデルは今まで通り「SDGR」ロゴです。(いつか変わるんかな?それはそれで楽しみやけども)

その他のポイントは従来通りで、テーパー幅の細いスリムなネック、弦間ピッチ調整が行える各弦独立ブリッジ、Gotoh製ペグ、Graph TechのBlack Tuskナット等、定着した仕様を受け継いで正当進化を遂げた、という感じでしょう。

いやぁ、こういうシンプルなルックスもカッコいいですね。
かつて出ていた、22FでJ-Jピックアップを採用していた「SR2500シリーズ」を思い出します…
特にこの子はスペックもかなり近いしなぁ…そういえば、結局サンダーバード買ったけど、SR2500もちょっと欲しかったんよな~。

書くにあたってじっくり弾きました。
まぁSRなんで、手に馴染むのはもちろんとして、この見た目で「トラッドな傾向の音」っていうのも魅力的ですね。
いや~ええなぁ、ホンマにええなぁ~。なるほどな~…

というのを経て、写真8枚目ですwww
はいwww
今日からこの子は「コムベース2」ですwww
「コムベース」買った時とまんま同じ流れでホントにワロてますwww

いやぁ、店員になっても新しい楽器買うってホンマワクワクしますねw
この緩んだ表情が全てやと思いますw

それまでのアイバニーズのイメージをガラッと変える、良い1本だなぁと思います。
そしてもちろんですが…1987年のモデル登場から今日までの長い歴史が紡いだ「らしさ」もちゃんとあります。

しばらくしたら、僕も「ユーザー目線」を掴んだ上で各モデルご案内出来るかと思いますんで(笑)
最新モデル、皆さんも是非!!!
使ってて気づいたことは今後別モデルを取り上げる際に加筆します!

プレミアムベース大阪 小村 拓摩 のスタッフレビュー 2025/05/02

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