■Voodoo Lab Pedal Power X8

これが発表された頃、現代の名工と名高いアンプビルダー:Dave Friedman氏が「なんでこんなにもノイズが出ない様に作れるんだい?」とエンジニアに質問の雨あられだったとの話しが日本発売前に小耳に入っていたので製品の仕上がりが非常に楽しみだったんですよね。

前作の「Pedal Power 2 Plus」は何度かのアップデートで完成させた名作ではありました。トロイダルトランスを軸に、完全アイソレート、SAG、AC out x1、PSA(およそ9v)/ACA(およそ11.5v)切り替えが機能として装備され、実に低ノイズな仕上がりでした。ネックはトランスが入った事によるボディサイズ、重量、総電力量。
このネックな部分を見事に解消してサイズダウン&軽量化。そして各500mAと言う十分なパワーを8口搭載。

とは言え、とは言え、そんなのアテにしてからに、単体のDC9Vアダプターと比べてどうなのかをデモ機で検証。

基準としてBOSS PSA-100S2と一緒に、Xotic EP Boosterとstrymon El Capistan V2にて検証。以下の所感はX8の方で。
EPは出荷時モードのツマミゼロポジでオン。ダイナミクスと音圧、ハイ抜けが違う。El V2はエフェクトオンオフ時の切り替わりが非常にスムーズで、ウェットLevelが少し持ち上がり強さが出る。そしてどちらもオーディオとして鮮明。混入ノイズが無い証拠だ。

逆に前者の何が違うのかと考える。恐らくの原因としてPSA-100S2はケーブルが長いのだ。ここでロスしている気がする。そりゃあギターケーブルでも3mと10mとでは音が違いますからね。
そこを引き算してもすでに汎用のDCアダプター単体での音質は超えてきている手応えがある。音が濃い。牧場で飲む牛乳ぐらい濃い。ハッピーターンのパウダー、、いや止めとこう。

このロス感のない音の濃さはギタリストよりもベーシストが恩恵を感じ取り易いのではと思う。音作りの骨組みの強さが変わる。身体にぶつかる量感が変わる。

いやいや、良い時代だ。

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