10周年を迎えた桜モデルの記念モデル！

トラディショナルなモデルからエキゾチックでモダンなモデルまで幅広く製作をし、高い技術で人気のHeadway（ヘッドウェイ）。
そのヘッドウェイにてマスタービルダーの百瀬氏の下で10年のキャリアを積んだ、数人少数精鋭のスタッフで構成される飛鳥チームビルド(Aska Team Build)がございます。
飛鳥チームビルドではレギュラーモデルでは通常使用されない希少な木材や、高い技術が必要になる加工やデザインが取り入れられ、サウンドは勿論見た目もこだわり抜いた仕様にて製作されています。

日本の木材(和材)を使用するというコンセプトにて製作され、人気を博してしてきた桜モデル。桜材を使ったモデルの始まりは2014年に製作された一本のウクレレから始まっており、輸入材とは木質もサウンドも異なるこの木材に、ヘッドウェイは長年のギター作りの知識と技をもって今日まで向き合いを続けています。ついに10周年という節目を迎え、さらなる飛躍と世界へ羽ばたいて欲しいという願いを込めた特別なモデルがここに完成しました。

ボディには飛鳥チームビルドにて選定されたセレクテッドシトカスプルースをトップに、サイドバックには山桜とバックのセンターピースにトチが使用されています。山桜は木材自体は硬質ですがサウンドは中域が前に出る温かみのあるサウンドが特徴です。シトカスプルースと組み合わせる事によってバランスと取れたトーンをベースとして、3ピース構造とセンターのトチ材にて引き締まったローエンドが魅力です。またブレーシングには34セミフォワード・スキャロップブレーシングを採用しております。これはヘッドウェイマスタービルダーの百瀬恭夫がビンテージギターのブレーシングを研究し、独自に発展させたブレーシングを継承。Xのクロス位置がサウンドホールに近いセミフォワードシフトで新品時より低音の反応がよくボリュームのある鳴りを持ちます。フォワードシフトよりも5mmほどブリッジ寄りになっていることにより、トップ板の安定性も考慮された設計が行われています。ボディシェイプのHFシェイプは一般的にフォーク(000)スタイルと呼ばれているシェイプで、繊細かつクリアなサウンドが特徴のシェイプです。桜材と相まってより煌びやかで程よい分離感を持ったサウンドはストロークからフィンガースタイルまで幅広く活躍致します。

ネックはアフリカンマホガニーとエボニー指板で製作されております。グリップは従来のヘッドウェイのネックグリップのイメージを覆す薄さを重視した「Extra Slim U Neck」にて仕上げられています。ネック内部にはカーボンバーが入れられており、カーボンバーによる剛性と安定性だけではなく、不要なネックのしなりを抑えて弦振動がボディトップに伝える事によって高音域のレスポンスの向上も上がっています。

カラーリングは斜めのグラデーション「Yozakura Gradation」を採用し、赤紫のグラデーションで月明かりに照らされた夜桜のごとく気品に満ちた表情を表現しています。
装飾にはボディバックのトチ材の部分に飛び立つ鶴の一群を描いており、ヘッドにはインレイで国境を越えて世界中で愛されるギターになって欲しいという願いを込めた鶴のデザイン、指板には舞い落ちる桜のインレイが入れらております。ピックガードとサウンドホールカバーにも装飾が施されています。

ヘッドウェイの培った長年の技術と、和材の使ったギター製作のノウハウの結晶。
サウンドとデザインのどちらも妥協せず作られた桜ギターです。