レスポールシリーズの廉価版的な位置付けで1979年より発売開始された『The Paul Standard(ザ・ポールスタンダード)』は、ウォルナットボディにウォルナットネック、エボニー指板という廉価版にしては豪華過ぎるほどのマテリアルを誇ります。ピックアップも発売初期から他のレギュラーモデルと同様のものが搭載されていました。2019年には発売40周年を記念したリイシューモデルも発売されるなど、根強い人気を誇るモデルです。
【ボディ】
全体重量は約4.0kg。フラットなウォルナットボディにナチュラルカラーのサテンコーティング仕上げがこのモデルの特徴です。打痕、ボディバックのベルトバックル跡、リアトーンノブの割れ、サテンコーティングゆえピックアップ周辺のピッキング跡およびエルボーコンター付近の使用感がみられ、ヴィンテージ楽器らしい雰囲気の良いコンディションといえるでしょう。ボディエンド付近のピースの境目に経年によるすき間がみられましたが当店にて補修を行いました。その他ストラップピンが交換済みです。
【ネック】
ネック材はウォルナット。フィンガーボード材はエボニー。ヘッドまわりに打痕、ネック裏に塗装剥げがみられ、ボディ同様に雰囲気のあるコンディションとなっております。チューナーには巻きの固さに若干のバラつきがみられますがしっかりと機能します。フレット/ナットはいちど交換済みで、現状極端な凹み等はなくプレイアビリティは良好です。ナット幅は43.0mm。比較的薄めのネックシェイプが特徴です。
【電装系】
コントロールはオーソドックスな【3wayピックアップセレクター/2ボリューム/2トーン】となります。ピックアップは当時の刻印Tトップハムバッカー、同年代の別モデルに載っていたものに交換済みで、リアピックアップはパワーを持たせたタイプとなります。廉価モデルに似合わぬ良質のマテリアルや、ストレートなロック向きの中音域豊かなサウンドキャラクター、使いやすい形ゆえ、入荷する度に注目度の高いモデルです。久々の入荷は嬉しいところです。
付属品:Gibsonフライトハードケース(ロック金具2つ欠損)
Weight:4.0kg
Body Material:Walnut 4 piece
Neck Material/Scale Length:Walnut 3 piece w/Volute/624mm(24-1/2inch)
Bridge/Tail:Schaller BR-030 Modern Tune-O-Matic Nashville Style, Chrome/Stop Tailpiece, chrome
Fingerboard/Fret Marker/Radius:Ebony/Pearloid dot/304.8mm(12inch)
Nut Width/Fret Width:43.0mm(replaced)/2.7mm(replaced),22F
Neck Thickness(1F/7F/12F):21.1mm/23.0mm/25.4mm
Pickup(Neck/Bridge):replaced, Gibson PU-490 Humbucker stamped with numbers/(7.1kΩ/13.4KΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通した計測となります
-------Heartman Vintage Guitarsは池部楽器店のヴィンテージ・ギター&ベースの専門店です-------