【週刊イケベミュージック・マガジン📖#13】Gibson SG特集 第一回 紆余曲折の歴史編 2026.6.5配信分

               
Angus Ogawa

こんにちはーAngus Ogawaです。
さて…今回からは、私の話が止まらなくなる(笑)Gibson SGを特集していきます!
テンションを上げまくるために、今日はAC/DC Back in Blackを聴いてきました。
いやー、SGは色んな豆知識はいっぱい知ってるのですが…
今回は真面目に歴史編から…お付き合いください!!

さて、Gibson Les Paul編のメルマガでも触れましたが~、

1961年にLes Paulのフルモデルチェンジが行われます。
その姿は、Les Paul氏を大変驚かせてしまうほどの衝撃だったとか。。。
Gibson社の1961年カタログでも、Les Paul氏は楽器を抱えていた姿が掲載されていましたが、フルモデルチェンジされたLes Paul Modelは気に入らず、猛抗議。

最終的には…Les Paulの冠は外されてしまいます。。。

なぜそうなったのか?やっぱり気になるところですよね~。

Stratocasterの登場、Les Paulの売上低迷

1950年代後半、Fender社が1954年に世に送り出したStratocasterが台頭したことにより、それまで好調だったLes Paulの売上が低迷し始めます。
“仕立ての良いシャツのように身体にフィットするギター”を目指したStratocasterは、軽量で扱いやすく、ハイポジションが弾きやすいことから、ギタリストたちから高い評価を得ていました。
一方のLes Paulは、相反するように『重く』『ハイポジションが弾きにくい』と不満を持たれるようになります。Gibsonのイメージである伝統的な楽器の華やかさが、裏目に出てしまったのでした。

再設計された“新型Les Paul”

Gibson社の社長である、テッド・マッカーティ氏を中心にLes Paulの完全な再設計が行われます。”薄く、軽く、ハイフレットが弾きやすいダブルカッタウェイの革新的なギター”の開発を急ぐのでした。その結果、導き出されたのが、このシェイプです。

大きく分けると、以下の2つがポイントです。

ボディを大幅に薄型化

削りだしのメイプルトップ貼りを廃止、マホガニーボディを極限まで薄く削り出すことで、徹底的な軽量化を実現しました。それによりボディの厚みはLes Paulのほぼ半分に。また、ボディ側面に施されたべベルトコンターによって、プレイアビリティが大幅に向上しました。

ギターを抱えていることを忘れてしまいそうなぐらい軽いので、過酷なライブツアーを行うアーティストから高い評価を受けます。

ダブルカッタウェイの採用

ハイポジションへのアクセスとプレイアビリティを極限まで向上させるために左右対称の角のようなカッタウェイを採用しました。先の尖がったそのルックスは、ファンの間で“デビル・ホーン”と呼ばれているほどの特徴的な見た目になりました。

このように、かなりStratocasterに対する対抗意識が垣間見える新型Les Paulですが、Gibson社はLes Paul氏に同意を得ることなく進められたモデルチェンジであったために、難色を示します。

紆余曲折の末、SGへ改名

大幅な再設計は、Les Paul氏から言わせると、「ボディが薄い」「サスティーンがでない」「カッタウェイが鋭角で危ない」という反応でした。まさかご本人から同意を取らずにギターの開発を進めるとは…様々な理由からそうなったのですが、ご本人からしたら、ご立腹になりますよね…

結果的に、Les Paul氏とのエンドース契約は1962年に終了となりました。彼の名を使えなくなったGibson社は、ギターの名称変更を余儀なくされます。
1963年にソリッドギター(Solid Guitar)の頭文字を取り、SGへと商品名を正式に変更しました。

これはまるで、音楽の一つの時代が終わり、新しい時代の幕開けを感じさせるかのような、インパクトの大きな世代交代のように見えてきますね。

Stratocasterへの対抗馬として生まれたSG。

始まりこそは複雑な紆余曲折がありましたが、豊かなミッドレンジとエッジの効いたトーンどこかワルそうでキュートなそのルックスで、数多くのロックミュージシャンから熱狂的かつ絶大な人気を得ていきます。

そして、StratocasterともLes Paulとも違う、大変ユニークなサウンドキャラクターを有するところから、独自の地位を築くことになります。

Angus Young、Tommy Iommi、Pete Townshend、Eric Clapton、Derek Trucks、坂本慎太郎、和嶋慎治など、多くの個性的なロックギタリストが愛用するエレキギターとして現在も愛され続けています。

またGibson社のエレキギターで、唯一生産中止になったことがないのも特筆すべき点といえます。

いかがでしたでしょうか?
SGはAngus Ogawaのトレードマークとして長年愛用していますが、ステージパフォーマンスが軽やかにできるぐらい軽く、バンドアンサンブルに溶け込みやすいトーンレンジはLes Paulにはない魅力です。

また、Stratocasterよりも太く甘いトーンが出るので、ライブからレコーディングまで、実戦的なエレキギターといえます!
次回以降は、遍歴(スモールガードからラージガード、ネックジョイントの仕方など)を追いかけたり、アーティストを深堀したりと…やってみたいと思います!

それではまた、お会いしまShow!

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