今回は Fender Custom Shop より、『MBS 1971 Stratocaster Heavy Relic』のご紹介です。
こちらはマスタービルダー "Todd Krause(トッド・クラウス)" が手掛けた当店オーダーモデルです。
このギターを手掛けたトッド・クラウス氏は、1981年に Jackson/Charvel に入社し、その後1991年に Fender へ移籍してから1997年に Fender Custom Shop のマスタービルダーになるという、フェンダー社との関わりは40年以上というとても長い経歴を持っています。
手掛けたアーティストも数多く、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、キース・リチャーズ、ミック・ジャガー、ボブ・ディラン、ウォーレン・デ・マルティーニ、デヴィッド・ギルモア、ジーン・シモンズ などなど… 一部あげただけでもこれほどのレジェンドアーティストの楽器を手掛けています👀
そんなトッド氏にオーダーしたこちらの "MBS 1971 Stratocaster Heavy Relic" 。
やはり多くの著名アーティストと関わりがあるため人気があり、実はオーダーしたのは2016年でようやく念願叶って入荷した一本です👀✨
(恐らくおわかりかと思いますが、某ネオクラシカルメタルギタリストのあのギターを模しています🦆)
ウッドマテリアルは、ボディ材にアルダー、ネック材には1ピースの クウォーターソン(柾目)メイプル に4点止めネックジョイントを採用し、1971年の初期のスペックを再現しています。
重量は 約3.50キロ とアルダーボディではよく見かける重量で、James Tylerなどのハイエンドブランドを見てもアルダーボディはだいたい 3.5キロ ほどを目安に製作されており、こちらのモデルもその黄金比が反映されています👀
アルダー材は中域に特徴があるため、ある程度の重量があるとミッドレンジの鳴りがより豊かになるので、実はこれぐらいの重量が一番アルダー材の真価を感じることができます💪
ボディ塗装は "WLSアンダーコート" と呼ばれるポリ系塗装を下地にしたラッカートップ仕様に、ネック塗装はウレタンで、1970年代当時のフィニッシュを再現しています。
またカラーは オリンピック・ホワイト のトップに "エイジド・ティント・トップコート" を施し、ボディの色焼け感を少し強くしてより味のある雰囲気を出しています👀
このトップラッカーやレリックで塗装が剥げた部分の質感をご覧の通り、なるべく薄くなるように仕上げられています。
ネックはヘッドトップ以外ウレタンで仕上げられているので塗装剥げはヘッドの端のみに抑えられ、グリップ部分は使用による塗装の擦れを再現して少し曇りがあり、少し スライト・サテン・フィニッシュ のような仕上がりをしています👀
そしてこのモデル一番の目玉、 "指板のスキャロップ加工" !こちらはやや浅めのスキャロップ加工にジャンボサイズのフレットと、どちらかというとモダンな弾き心地のスキャロップ加工に仕上がっています👀
ネックグリップも弾きやすい "60 Style Oval Cシェイプ" をチョイスしているので、スキャロップ加工に慣れていない人でも弾きやすく仕上げられています💪
そしてPUには、近い年代の "'69 Strat Single-Coil" を採用しています。
パワーは弱めながら太いミドルレンジが特徴でゲインのノリがとても良く、ハイゲインサウンドでも音が潰れずしっかりとした立ち上がりなので、メタル系のジャンルでは一番魅力あるサウンドを奏でることができます!
速弾きを意識したこのスペックにはもってこいな一品で、このPUのおかげで全体的な完成度がより高まっています✨
「デザインで最も重要なのはフォルムと機能。サウンドの良さはもちろん、手に取った瞬間に湧き上がってくるフィーリングが重要だ。ロックンロールの楽器である以上、ルックスはこの上なく格好良くあるべきだし、見た者を弾かせたくなるような衝動を与えなくてはいけない」というトッド氏の哲学が間違いなく反映されており、見れば見るほど、弾けば弾くほど大きくうなずけるポテンシャルを備えています💪✨
全てにトッド・クラウス氏の哲学が散りばめられた、極上のカスタム・ストラトキャスター!
オーダー内容も滅多にないスペックを採用することができた貴重なマスタービルダーモデルです✨