今回は Fender Custom Shop より、『1963 Stratocaster Relic』のご紹介です。
こちらも前回の "1963 Telecaster Relic w/ Closet Classic Hardware" と同じく、カリフォルニア州コロナにあるフェンダー・ファクトリーへ訪問した際にオーダーした、当店特注モデルの一本です。
この朱色に近いレッドカラーに赤みが多いべっこう柄ピックガードを組み合わせたルックスが、なんとも魅力的な存在感を放っています…👀✨
カラーには "Aged Bright Amber Metallic" を採用し、一見ソリッドカラーにも見えますが、よくみると微粒なフレークによるメタリック塗装特有のきらめきがあります。光に当たるとわかりやすいのでステージ映えするカラーでもあります👀
このメタリック感をできるだけ残したかったので、あまり派手なレリックは行わず通常のレリック仕上げを採用しました。
ルックスを損なわない丁度いい使用感やサビの具合に、ネックフィニッシュも ミディアム・ティント で少しだけ色焼け感を再現し、ヴィンテージというよりは新品で買って少し使い込んだギターを再現しています💪
そして木材は アルダーボディ、メイプルネック&ラウンド貼りのローズウッド と1963年のスペックを基にし、こちらも先日の 1963テレキャスター と同じく鳴りを意識して "プレーンソーン(板目)メイプル・ネック" を採用しています。
ちなみに スラブローズ指板(1959~1962年) だとローズウッドの質量が多くなり少しローが強く出るので、ポップスや色んなジャンルに対応しやすくするために比較的スッキリした音色を持つ ラウンドローズ指板(1963年~) の仕様をチョイスしています。
豊かな鳴りを持つ プレーンソーンメイプル に ラウンドローズ指板 のバランスの良いロー感が、コードを鳴らすだけでも左手にビンビン伝わってきます💪
また薄めで細身のスリムな形状の 60 Style Oval C シェイプ 、幅が広くやや高さのある ミディアムジャンボフレット を採用し、握りやすいシェイプに押さえやすい大きめのフレットでプレイアビリティも抜群です✨ (指板端も丁寧に丸く処理されています👀)
そしてPUには、"Fat '64 Strat Single-Coil" を採用しました。
ファットカスタムのおかげでミドルの音圧とパワーが上がり、ヴィンテージの豊潤さがありながらもモダンなサウンドをしています。
クリーンでは豊かなミドルでニュアンスがつけやすく、ゲインチャンネルではライトなクランチからハイゲインのギラついたサウンドまで幅広く使えるトーンを備えています👀
またコントロールは 5wayスイッチ & 1ボリューム2トーン を採用し、それぞれのトーンポットで異なるコンデンサを使用しています。ブリッジトーンは絞るとローとハイを抑えてミドルが前に出るようにセッティングされているので、元のトーンとは異なる少しカラッと乾いたファットなサウンドを出すこともできます。
シングルコイルながらも、実はこの一本でいろいろな音作りができる万能なサウンドに仕上がっています💪
唯一無二のルックスながら、幅広いジャンルに対応できるポテンシャルを備えた一本!
絶妙なカラーリングからプレイアビリティまで、精魂込めてこだわり抜いたオーダーモデルです✨