■Diezel Herbert mkIII

パワフル&クリアー。
面のままハイスピードで会場の壁にぶつかってくるディストーションサウンドが特徴。

MKI期:
それまでのハイゲインアンプシーンにおいて大きな衝撃を与えた180Wモデル。
日本では横山健さんがライブ用をデュアルレクチから乗り換えたのも知名度が広がった要因でした。
色々な方々が使い始めたモデルでした。

MKII期:
ほぼマイナーチェンジは無かったのですが、なぜMKIIになったかを説明しますと、直接の理由は「電源トランスの仕入れ先がクローズしてしまった」為でした。
他社で同じ音質になる電源トランスを見つけたところ、MKI使用品よりもサイズがやや大きかった為、MKIのシャーシには収まらなかった事で作り直した事からMKIIになったと言う事でした。
これにより重量が1kg程度アップ。CH2のゲインレベルを±SWで設定出来る機能がありますが、ここのプラマイのポイントがMKIと少し設定変更あって、CH1とCH2プラスとの間にCH:2マイナスが位置付く様になりました。
MKI期に良く指摘されたポイントで、「クリスピークリーン~クランチ」ここの音が出ない事がMKIのウィークポイントでしたので、ここは改善点となります。

MKIII期:
ブラックパネルになりました。そしてCH2のゲインレベルの±SWでの任意設定機能に変更があり、プラマイをどちらかにしておくしか出来なかったのがMKI~MKII期。MKIIIではプラマイをMIDIによるコントロールが出来る様になりました。
これによってチャンネルがもう1ケ増えたイメージへ。Midcutのオンオフと組み合わせるとほぼ8チャンネルと言えます。


以上から、そもそものMKIの設計自体が非常に良く、あくまでも予期せぬパーツ供給への対応と、若干の機能変更の歴史にて世代が進んだモデルです。
クリーンCHとハイゲインCHだけと言う極端なメリハリで使用する方には期は関係ないとも言えます。

その後ペダルとして「HERBERT PEDAL」も発売。非常にハーバートのクセがちゃんと入っています。
リターンで使用する場合はスタックアンプが望ましいですが、家庭用アンプで使用する場合はそのままアンプのインプットに「TO CLEAN GUITAR AMP IN」から接続された方が使い易いと思います。

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