当時の高級アーチトップ譲りの豪華なルックスを備え、ジャズミュージシャン向けのレスポールモデルとして1954年に登場したレスポールカスタム、紆余曲折ありすっかりロックミュージシャンに愛される銘機として、現在も絶大な人気を誇るギターとなりました。
今回入荷は、1968年の再生産発売からマイナーチェンジ後の、1971年頃出荷の1本。フレットレスワンダーがきれいに残る素晴らしいコンディションの1本です。
【ボディ】
全体重量は約4.6kg。ボディ材はメイプルトップ/パンケーキ構造のマホガニーバックとなります。レスポールカスタムといえばエボニーブラックカラー、という非常に強いイメージのあるモデルですが、やはり精悍なルックスがとてもかっこいい1本です。年式相応のウェザーチェック、細かな打痕、ベルトバックル跡、コントロールノブの割れ部分、ゴールドパーツのメッキ剥がれやくすみはみられますが、年式を考えると比較的きれいなコンディションといえるでしょう。コントロールノブがひとつ交換済みです。
【ネック】
ネック材はボリュート付きのマホガニー3ピース。フィンガーボード材は貴重なエボニー。ヘッドトップ/バックのウェザーチェック、ネック裏の使用による塗装剥げがみられ、雰囲気の良いコンディションをキープしています。チューナーはKluson VX-501ワッフルペグ、巻き具合にそれほどバラつきもなくしっかりと機能しています。フレットはオリジナルのフレットレスワンダーをキープしていて、少々の減り程度で素晴らしいコンディションをキープしております。ナット幅43.0mm。12フレット方向にがっしりしてくるネックシェイプが特徴です。
【電装系】
コントロールはレスポールモデルおなじみの【3wayピックアップセレクター/2ボリューム/2トーン】。ピックアップは当時のデカールシール付きのTトップナンバードをしっかりとキープしております。キャパシターはスプラグ製ブラックビューティ―を搭載、ピックアップ含めコントロール系のパーツは当時のコンディションをキープしております。心地よい倍音感を伴う生鳴りとウッドマテリアルに裏打ちされた太いトーンをベースとしつつ、カラッとした艶やかなクリーントーンに、迫力のあるドライヴサウンドが魅力で、フレットレスワンダー含め、当時のオリジナルトーンが体感できる非常に貴重な1本といえるでしょう。
付属ケース:Gibsonワインレッドインナーブラックハードケース
Weight:4.6kg
Body Material(Top/Back):Maple 3 piece/Laminate Mahogany
Neck Material/Scale Length:Mahogany 3 piece w/Volute/624mm(24-1/2inch)
Bridge/Tail:Gibson ABR-1 Gold/Stop Tailpiece Gold
Fingerboard/Fret Marker/Radius:Ebony/Pearloid Block/304.8mm(12inch)
Nut Width/Fret Width:43.0mm/1.8mm Fretless wonder,22F
Neck Thickness(1F/7F/12F):21.4mm/23.7mm/26.0mm
Capacitor:Sprague Black Beauty .022μF 400VDC
Pickup(Neck/Bridge):Gibson PU-490 Humbucker T-Top Stickered Numbered w/Gold Cover(7.6kΩ/7.8kΩ)
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通した計測となります
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