ロックハウスイケベ池袋 江原 のレビュー
ロックハウスイケベ池袋ギター担当/江原(えはら)です。
今回紹介するのは「Fender MEX Vintera III Mid '60s Mustang (Sonic Blue/Rosewood)」です。

ソニックブルーのボディに、4プライのエイジドホワイト・パーロイドのピックガード。
淡い水色に白いパール柄の組み合わせが、なんとも60年代らしい可愛さです。

Vintera IIIは、50〜70年代のFenderの見た目、弾き心地、音を再現するヴィンテージ復刻シリーズです。
このモデルは60年代中期のMustangがテーマになっています。
前のシリーズ(Vintera II)のMustangは'70sコンペティション仕様でしたが、今回は時代がMid '60sに戻り、ストライプのないすっきりした姿になりました。ナットは合成骨から牛骨へ、指板のドットはホワイトからクレイへと、細部の時代考証も進んでいます。

Mustangは1964年に、スチューデントモデルの最上位として登場しました。
1969年にはボディにコンターが追加され、ストライプ入りの「コンペティション」カラーも登場しました。
今回はストライプのない、すっきりとした中期仕様です。

私の中では「ムスタングと言えばChar」というくらいのイメージがあります。
Char氏はデビュー前年の1975年に白いMustangと出会い、デビュー当時には既にトレードマークになっていました。
90年代には、『Smells Like Teen Spirit』のMVでカート・コバーンが弾いた1969年製コンペティション・ムスタングでも有名ですね。

「スチューデントモデル=おもちゃっぽい」という先入観を持たれがちなMustangですが、実物を手に取ると小ぶりでかわいくて、つい自分も欲しくなってしまう・・・!

24インチのショートスケール。
ストラトなどのロングスケール(25.5インチ)より短いぶん、同じチューニングでも弦の張りが緩くなります。
チョーキングが軽くなり、音にもちょっと丸みとルーズさが出てくるのがショートスケールの持ち味です。

ネックはメイプルで、60年代中期のCシェイプ。
クセの少ない握り心地で、手にスッと馴染んでくれます。
ネックの仕上げはグロスウレタンです。

指板はラウンドラミネートのローズウッドで、ラジアスは7.25インチ(184.1mm)。
ポジションマークはクレイドットです。
かなり丸みの強い指板なので、ローポジションでのコードがしっかり握りやすいです。
そこにヴィンテージトールフレットが22本で、押弦時の指のかかりも良好です。

ボディはアルダーで、低域から高域までバランスよく出てくる定番の材です。
ローズウッド指板と組み合わせることで、ほどよい丸みと中域の温かさがプラスされます。

ナットは牛骨。
弦振動をしっかりネックに伝えてくれるので、開放弦の響きや音の立ち上がりにも効いてくる部分です。

ピックアップは、60年代中期仕様のヴィンテージスタイル・シングルコイルを2基搭載しています。
煌めきのある高域と、温かくウッディな中域を狙ったピックアップです。

Mustangならではの面白さが、ピックアップごとについているスライドスイッチです。
フロントとリアをそれぞれ個別にオン/オフできるので、組み合わせて音色を選びます。
5wayのセレクターとはまったく違う操作感なのが、新鮮で楽しいところです。
こういうガジェット感のあるコントロール、めっちゃ好きなんですよね。

しかもこのスイッチでは、フェイズアウトのサウンドも出せます。
2つのピックアップを鳴らした状態で片方の位相をひっくり返すと、共通する帯域が打ち消し合います。
その結果、中低域が抜けた細くてクセのある「ペラッ」とした音になるという仕組みです。

コントロールは、マスターボリュームとマスタートーンのシンプルな構成です。

ブリッジは6サドルのヴィンテージスタイルMustangトレモロ(ダイナミック・ヴィブラート)。
テールピースがスプリングでフローティングし、ブリッジも弦の動きに合わせて揺れる構造で、スムーズなピッチ操作ができるのが特徴です。

このトレモロ、私自身はそこまで使い込んだことはないのですが、セッティングが決まっていれば意外とチューニングは狂いにくいと言われています。
アーミング好きな方、ぜひ確かめてみて下さい。

ペグは当時に忠実なヴィンテージスタイルで、ボタンはヴィンテージホワイト。
弦は09-42が張られており、ショートスケールと合わせてかなり軽いタッチで弾けます。
が、個人的には10-46の方が他のギターから持ち替えた時にテンションの違和感を減らせます。
張り替えたら諸々のセッティングを一緒に見直すと安心です。

この個体はブリッジパーツにメッキの剥がれがあります。
(全然キレイに写りませんでした・・・商品ページ10枚目の画像を参照下さい)
また、外観面は保証の対象外となりますので、予めご了承ください。

小さなボディに、2つのスライドスイッチとフローティングトレモロ。
ストラトやテレキャスターとはひと味違う遊び心が詰まった1本ですので、池袋の店頭で、そのサイズ感とフェイズアウトの音を体感してみて下さい!
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江原

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ロックハウスイケベ池袋ギター担当/江原(えはら)です。
今回紹介するのは「Fender MEX Vintera III Mid '60s Mustang (Sonic Blue/Rosewood)」です。

ソニックブルーのボディに、4プライのエイジドホワイト・パーロイドのピックガード。
淡い水色に白いパール柄の組み合わせが、なんとも60年代らしい可愛さです。

Vintera IIIは、50〜70年代のFenderの見た目、弾き心地、音を再現するヴィンテージ復刻シリーズです。
このモデルは60年代中期のMustangがテーマになっています。
前のシリーズ(Vintera II)のMustangは'70sコンペティション仕様でしたが、今回は時代がMid '60sに戻り、ストライプのないすっきりした姿になりました。ナットは合成骨から牛骨へ、指板のドットはホワイトからクレイへと、細部の時代考証も進んでいます。

Mustangは1964年に、スチューデントモデルの最上位として登場しました。
1969年にはボディにコンターが追加され、ストライプ入りの「コンペティション」カラーも登場しました。
今回はストライプのない、すっきりとした中期仕様です。

私の中では「ムスタングと言えばChar」というくらいのイメージがあります。
Char氏はデビュー前年の1975年に白いMustangと出会い、デビュー当時には既にトレードマークになっていました。
90年代には、『Smells Like Teen Spirit』のMVでカート・コバーンが弾いた1969年製コンペティション・ムスタングでも有名ですね。

「スチューデントモデル=おもちゃっぽい」という先入観を持たれがちなMustangですが、実物を手に取ると小ぶりでかわいくて、つい自分も欲しくなってしまう・・・!

24インチのショートスケール。
ストラトなどのロングスケール(25.5インチ)より短いぶん、同じチューニングでも弦の張りが緩くなります。
チョーキングが軽くなり、音にもちょっと丸みとルーズさが出てくるのがショートスケールの持ち味です。

ネックはメイプルで、60年代中期のCシェイプ。
クセの少ない握り心地で、手にスッと馴染んでくれます。
ネックの仕上げはグロスウレタンです。

指板はラウンドラミネートのローズウッドで、ラジアスは7.25インチ(184.1mm)。
ポジションマークはクレイドットです。
かなり丸みの強い指板なので、ローポジションでのコードがしっかり握りやすいです。
そこにヴィンテージトールフレットが22本で、押弦時の指のかかりも良好です。

ボディはアルダーで、低域から高域までバランスよく出てくる定番の材です。
ローズウッド指板と組み合わせることで、ほどよい丸みと中域の温かさがプラスされます。

ナットは牛骨。
弦振動をしっかりネックに伝えてくれるので、開放弦の響きや音の立ち上がりにも効いてくる部分です。

ピックアップは、60年代中期仕様のヴィンテージスタイル・シングルコイルを2基搭載しています。
煌めきのある高域と、温かくウッディな中域を狙ったピックアップです。

Mustangならではの面白さが、ピックアップごとについているスライドスイッチです。
フロントとリアをそれぞれ個別にオン/オフできるので、組み合わせて音色を選びます。
5wayのセレクターとはまったく違う操作感なのが、新鮮で楽しいところです。
こういうガジェット感のあるコントロール、めっちゃ好きなんですよね。

しかもこのスイッチでは、フェイズアウトのサウンドも出せます。
2つのピックアップを鳴らした状態で片方の位相をひっくり返すと、共通する帯域が打ち消し合います。
その結果、中低域が抜けた細くてクセのある「ペラッ」とした音になるという仕組みです。

コントロールは、マスターボリュームとマスタートーンのシンプルな構成です。

ブリッジは6サドルのヴィンテージスタイルMustangトレモロ(ダイナミック・ヴィブラート)。
テールピースがスプリングでフローティングし、ブリッジも弦の動きに合わせて揺れる構造で、スムーズなピッチ操作ができるのが特徴です。

このトレモロ、私自身はそこまで使い込んだことはないのですが、セッティングが決まっていれば意外とチューニングは狂いにくいと言われています。
アーミング好きな方、ぜひ確かめてみて下さい。

ペグは当時に忠実なヴィンテージスタイルで、ボタンはヴィンテージホワイト。
弦は09-42が張られており、ショートスケールと合わせてかなり軽いタッチで弾けます。
が、個人的には10-46の方が他のギターから持ち替えた時にテンションの違和感を減らせます。
張り替えたら諸々のセッティングを一緒に見直すと安心です。

この個体はブリッジパーツにメッキの剥がれがあります。
(全然キレイに写りませんでした・・・商品ページ10枚目の画像を参照下さい)
また、外観面は保証の対象外となりますので、予めご了承ください。

小さなボディに、2つのスライドスイッチとフローティングトレモロ。
ストラトやテレキャスターとはひと味違う遊び心が詰まった1本ですので、池袋の店頭で、そのサイズ感とフェイズアウトの音を体感してみて下さい!

ロックハウスイケベ池袋 江原 のレビュー 2026/11/06

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