■Lichtlaerm Audio
King in Yellow -Parallel Blending Overdrive-
なにやら小難しいそうなペダルに見えますね。
かなり細分化しています、元の回路はチューブスクリーマーなのに。
レベルとゲインの2つのツマミの効果だけは原型を留めていますが、その他が魔改造されて過ぎています。
元々「トーン」だったセクションは4つのイコライザーに分かれています。しかし、これが非常に便利。トーンと言う大雑把な回路ではセッティングしきれなかった所に手が届きます。
さらにこのEQの効きを明瞭にするのが「内部昇圧:36V」仕様。これにする事でEQ操作による不必要な歪みを生まない効果が得られます。
ここにさらにエフェクトループが加えられています。別のペダルとのミックスで新しい音色が得られる様にもなりますので、これは色々と試して頂き、実験を重ねてください。位相切り替えのスイッチもありますので、フェイズした場合はこれで対応ください。逆にあえてフェイズさせて不思議なトーンを得るという考え方でもOKです。芸術に正解も間違いもないですから。
ループに何も接続しない場合は、ギターの音そのものの原音のミックスになります。「チューブスクリーマーに原音を混ぜる?」これにピンと来た方は良いですね。えぇ。SRV風オマージュのやり口になります。TSをオンにしたアンプとクリーンのアンプを2台並べてステージの上で混ぜる。これがペダル1台の中で出来る様になります。
ベースがチューブスクリーマーなのでクリッピングは対称ですが、非対称も選べる様にクリッピング切り替えスイッチが搭載されています。非対称にするとほぼ原形がなくなり、まったく新しいペダルになりますね。
ここまでの小難しさには、1つ1つの裏付けが用意されているので紐解いていくと何やら楽しそうな感じしませんか?
食わず嫌いせず、是非トライしてみてください!