■Greer Amps
Mizuki Blue 
「こんな美しい月の夜を君は知らない」
某書のタイトルですが、このペダルの音を紐解くとこのフレーズが割としっくりとくる。
Greer Ampsのフラッグシップモデルは日本ではほぼ「Lightspeed Organic Overdrive」になるのだが、この美月はまったく性格の違うキャラクター。ネーミングの「美しい月」からイメージするには中々のじゃじゃ馬。イザベルの娘、ジャンヌダルク的とでも言いましょうか。(多分違う)
オーバードライブとしては思いのほかゲインが高く、反面エッジ感はいい意味で悪く、頭がグシャッと潰れる様に入ります。そこから目詰まりの良いジューシーさを感じ、潰れながらも歯切れは良い。つま弾くと途端に美しい音色にもなります。この振れ幅よ。。
この感じは何だっけな、、、「Bogner Fish」辺りを弾いた感じかな。とすればちょっと布袋さんのギタリズム2辺りのフレーズで覚えているものを。。
えぇ、いい感じです。ドンがピシャ気味です。
高出力のパワーアンプがまだ本領発揮するちょい手前で、EVLの様な高入力のスピーカーも「縁は鳴っているが中は鳴っていない」状況で、プリアンプだけ全開でパフォーマンスしている様な「ラックシステム全盛期」を匂わせる、個人的にも好きな音がします。
恐らく、自身の弾き方に合うものだけが正義の判断基準の場合は、初見はちょっと「え?」となるかもしれませんね。逆に合わせて行ける場合はかなり有意義な1台になると思います。
どんな感想を持って頂けるかで、食べログランキングのコメント欄的に良くも悪くも振り回される怖いメニューかもしれません。
「~を君は知らない」でよろしいですか?