めちゃくちゃ便利!ボードに組み込むマルチエフェクター!
急に暖かくなりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は始まりの春ということで、ボード作成で大活躍すること間違いなし!
BOSS/GT-1000COREを、私のサブボードとともにご紹介します。
(タイトル画像は後輩くんに持ってもらった私のボードです)
まず、GT-1000COREがどういう機器かご存知でしょうか。
本機はBOSSのマルチエフェクターにおけるフラッグシップモデルになります。
つまり、一番気合の入ったモデルということですね。
BOSSといえばGT-1やGXシリーズも人気ですが、いったい何が違うのか。
また、よく比較されるLine6/HX StompやHOTONE/Amperoとの違いについても、
私なりの独断と偏見で語ってみたいと思います。
それではさっそく下記のテーマでお話ししていきます。
①小型マルチエフェクターとの比較
②私が実際に使ってみての感想
③GT-1/GXシリーズとの比較
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①小型マルチエフェクターとの比較
このページを見ていらっしゃる方は、恐らく悩みまくっている最中かと思います。
「オールインワン系マルチはいろいろあるけど、何が違うのか…」と。
よくYouTubeで比較されているのが、Line6/HX StompやHOTONE/Amperoシリーズ。
実際、私が購入する際にもこの3機種で非常に悩みました。
あくまで個人的な意見ですが、下記のような特徴があるかと。
・独創的なサウンドを求めるならHX Stomp
・使いやすさを重視するならGT-1000CORE
・操作性に優れているものがよければAmpero
音色の違いについては、GT-1000CORE⇔Ampero⇔HX Stompというイメージです。
ぶっちゃけ、どれも個性的なサウンドをしているので最終的には音の好みで選ぶことになるかと思います。
ギターボーカルであれば、馴染み深いBOSSサウンドのGT-1000COREが音作りしやすいと思いますし、
新たなフレーズを生み出したいギタリストには、独創的かつトリッキーなHX Stompがピッタリだと思います。
実際、購入いただくお客様とお話させていただくと、上記に当てはまるケースが多いです。
また重要なのが、【センドリターン&EXP】の数。
GT-1000COREのみ2つずつあり、その他は1つずつです。
この違いがどれだけ大きいか、ボードを何回も組んだ方ならお分かりいただけると思います。
特に、コンパクトなボードを組もうと思ったら輪をかけて重要になってくるんですよ。
スイッチャーや追加のペダルを入れるかは、ボードのサイズに大きくかかわってきますからね。
「あれも必要、これも必要…。」とやっていくうちに個数がドンドン増えてしまいます。
エフェクトの最大同時使用数についても見ておきましょう。
HX Stompが8個、Amperoが12個、GT-1000COREが24個。
もちろんエフェクトの複雑さも使用可能数に関わってきますが、それにしても差が大きいです。
【EQ→コンプ→アンプヘッド→キャビネット→リバーブ】
上記は黄金パターンかと思いますが、この時点で既に5個のスロットを消費してしまいます。
HX Stompの場合はスロットが8個。EXPにワウ、センドリターンにディレイを割り当てたら残りは……。
これ以上は言うと野暮なのでここまでにしておきますが、すごく頭を悩ませるのが
Helixシリーズのアンプモデリングの良さ。なかなか一筋縄ではいかないですね。
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②私が実際に使ってみての感想
昔から使っていて、絶対に外せないエフェクターってありませんか?私もたくさんあります。
それらを大型のマルチと組み合わせた場合、1枚のボードにまとめるのは大変。超デカくなりますからね。
そこで!GT-1000COREなどの小型マルチを使う場合、必要なスペースはコンパクトペダル約2.5個分。
ペダルトレインなどのスノコ型ボードと合わせることで、小さめのボードを組み上げることができます。
よろしければページをスクロールして、私のサブボードをご覧ください。
私が作ったボード、テーマはずばり「肩掛けで運ぶ!何でもやれるボード」です。
なぜこんなテーマがでてきたかというと、バンド練習に行く際の満員電車でこう思ったからです。
「ハードケース重い!デカい!マグナカート持ち上げるのツラい!場所が狭すぎる!」
本当にこれに尽きます。
お気に入りのペダルを突っ込みまくったメインボード。
ロマンにあふれた超絶イカしたナイスなボードです。
だがしかし、重すぎるし大きすぎるし普段使いには向かないのです。
「こだわりの歪みペダルは外せないけど、空間系ならマルチでもなんとかなるか…。」
そう考えてできる限り小さく組んだのが画像のサブボードです。
これまた個人的な意見ですが、どうしてもアンシミュというものに抵抗感があります。
スタジオのJCM900やデラリバと比べると、やっぱり実機の方がいいなあと思い続けてきました。
リターン差しやDI OUTの普及が勢いを増す現代ですが、やっぱり生のアンプを活かしたいという方は多いかと。
また「お気に入りのコンパクトペダルを使ってボードを作りたい」という声も多くいただいています。
なので、こう考えました。アンプの個体差にかかわらず音を安定させるにはペダルで音を作ってしまえばいいじゃん!と。
そのため私のボードはコンパクト(歪み×4)+GT-1000CORE(空間系×3、センドループ&空間系×2)という構成になっています。
中身を簡単にご説明すると、
・歪みエフェクター3種は直接踏む。ソロはGT-1000COREのCTLスイッチに割り当て、Minerva&コンプ&ディレイ。
・GT-1000COREの↑スイッチにはOD(オーダー品)&ブースター&ディレイ。※直接踏めばバッキングで使用可能
・↓スイッチとFS-7にはそれぞれ空間系
ザックリこんな感じですかね。GT-1000COREだからこそできる、贅沢な使い方です。
当店へお越しになるお客様も、既に何名かこのボードをテンプレートとして採用いただいています。
これ、いい意味で機材欲が高まるんですよ。空間系が固定な分、歪みペダルの違いがよく分かるので入れ替えが楽しいんです。
(そのせいで、私は洋服を着替えるかのごとく頻繁に組み替え続けています…。)
空間系やシンセ系のコンパクトエフェクターを入れたい場合は、
センドリターンに組み込んであげれば問題なく使えますね。
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③GT-1/GXシリーズとの比較
最近、ご来店いただくお客様の多くがGX10/100を探していらっしゃいます。
(品切れが続き、店頭に在庫がなく申し訳ございません…。)
入荷後すぐ、まだ在庫があるときにご来店いただいたお客様には
ほとんどのケースでGT-1000COREとの比較をおすすめしているんですね。
それはなぜか。ぶっちゃけ音のレベルが変わるからです。
比較したら分かります。初心者の方でも、皆さん「変わった!」と仰います。
それを踏まえてGT-1000COREに変更される方もいらっしゃいますし、
そのままGXシリーズをご購入いただく方もいらっしゃいます。
何を重視するかは人それぞれですよね。
個人的な見解として、それぞれ下記の特徴があると思います。
GT-1:一番コスパがいい。安くて高音質。だが、様々な曲を演奏しだすと機能が足りなくなる。
GXシリーズ:タッチパネルで操作感抜群。本体だけでアサイン・プリセットを組みやすい。
GT-1000CORE:最も高音質かつ高性能。筐体が壊れにくい仕様になっているので安心。
こうやってみると、ぶっちゃけ使いやすいのはGXシリーズですね。
おウチでかるーくつま弾く、自分が好きな曲のコピーをする。
そういった用途であれば積極的におすすめしたいスペックです。
ですが、ライブやバンド練、弾いてみたやRECで使用される方には
GT-1000COREを激推しさせていただきたいです。
まず音が全然違うというところと、今後の将来性がずば抜けて高いからです。
どういうことかというと、ペダルつきの大型マルチはその中身が必要なくなると使い道を見出しづらいもの。
その場合、もうワンランク上の製品に買い替えを検討することになるかと思います。
GT-1000COREの場合、中身の音源が気に入らなくとも、ノイズゲート兼チューナーとして使い続けることができます。
もしくはスイッチャーとして使っても良いですね。また、ギタリストであればベース用にしてしまってもよいかと。
メインじゃないベースでコンパクトエフェクターを買うのはハードルが高いかと思いますので。
というか、全ての内蔵音源が使えなくなるということはギタリストであれば恐らくないです。
それぐらいクオリティが高いエフェクターだと思います。
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ここまで、超長文でつらつらと書き連ねてまいりました。
私がどれだけGT-1000COREを愛しているか伝わりましたでしょうか。
このボードを実際に試してみたい方は、事前にご連絡いただければ用意しますのでお気軽にご相談ください。
「自分の知らないサウンドが欲しいからHX Stompかな…。」
「タッチパネルの方が操作しやすいよね…。」
そんな悩みを抱えた方々に、少しでも参考にしていただければ幸いです。
最後に一言。
【HX Stompで迷っている方はHX OneとGT-1000COREでいいのでは?】
以上、ご精読ありがとうございました。