「まさしく、いいトコどりのハイブリッド。」


多くのアーティストにも愛され、その美しいルックスから楽器だけでなく作品としても評価の高い "Paul Reed Smith" 。
高級ギターブランドのイメージがありますが、Core Lineだけでなく "S2" や "SE" シリーズといった上手くコストダウンしたラインナップも取り揃えております。


こちらは2013年に誕生したS2シリーズの10周年を祝して製作された "S2 10th Anniversary McCarty 594" 。
特別仕様のアニバーサリーモデルで、キューバンマホガニーネック、マザーオブパールのバードインレイ、USA製58/15LTピックアップが採用されています。


まずはボディとネックから。
なんといってもバランスがいい!立っても座っても弾きやすいバランス感で、どちらも違和感なく抱えられます。
また個体によって重量等の多少の差はありますが、個体差による生鳴りのバラつきは比較的少ない印象です。


McCarty 594といえば、モデル名の由来にもなっている特徴的な "24.594インチ(624.68ミリ)" スケール。
弾いてみると24.75インチや24.5インチスケールよりも絶妙なテンション感を持っており、その弾きやすさがかなりクセになります。
また生音の大きさとリッチさも際立っている印象です。より弾きこんでいくとさらにこのスケールの恩恵を受けられると思います。


そして当モデルのポイントでもあるPUには "58/15 LT" を搭載。
マグネットにはアルニコ2を採用し、品名のLTはローターンを表しており、ヴィンテージサウンドにインスパイアされて製作された一品です。

まずクリーンで弾いてみると…中域の密度が高すぎず低すぎない絶妙なバランス…まさしく芳醇という言葉がピッタリです。
しかしながらシングルコイル的な透明感もあり、これはサウンドメイクの幅が広いなぁと感じました。

続いてドライブサウンド。クランチは勿論のこと絶品なのですが…なんとハイゲインまで対応できるサウンド。
ハイゲインサウンドにありがちなピッキングニュアンスが消えるようなこともなく…こんなに多様なサウンドバリエーションとは驚愕しました…

またフロントリア共にコイルタップが可能で、よりパワーを押さえて枯れたニュアンスを選ぶことも可能です。
クリーンでもドライブサウンドでもかなり幅広い音作りに対応できます。正直コレ一本でいいです。
(PU単体販売もございます。超オススメです)


ほかにもヴィンテージスタイルのチューナー(ペグ)を搭載したりと、ヴィンテージテイストを大事にしつつ、モダンなプレイヤビリティを組み合わせて扱いやすさを兼ね備えたモデル。
ルックスとスペック、どちらもこだわりたい方へ強くオススメできる一本です。

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