ギブソンアコースティックのお話です。

1960年代から採用をされております、アジャスタブルブリッジサドル!ブリッジ横のネジで高さを変更できるシステムで【ADJ」と略されたりしてます。レスポール等のTOMよろしく、手軽に調整できるのが最高な仕様。ことアコギのブリッジサドルは基本調整不可が殆ど。削って調整したら、もう元に戻せないワンウェイ仕様ですので弦高調整は結構神経を使います。

意外と知られてませんが、一般的なサドルと比べてサウンド変わってきます。構造的にTOMと同じでサドルの底面が接していないので、振動の伝達が変わります。中低域のヌケ具合が変わって、ジャキ!っとしたサウンドになる傾向です。

あ、大切な事がもれてました。
ADJタイプはピエゾピックアップが搭載出来ないです。


これも結構認知されておりません。ピエゾは構造的にエレキと違って圧力で反応するので、ブリッジベースとサドルの間に仕込んで振動で音が鳴る仕組みです。中が空洞で底面が接していないADJタイプは使えないという訳です。ですので、ADJタイプにてコンデンサーマイクタイプを中に仕込むか、サウンドホールに付ける搭載する2タイプが主に使われます。ギブソンのPU付きのADJモデルはコンデンサーマイクタイプ【L.R.Baggs LYRIC】が搭載されます。因みに、ビスを外して溝を調整し、底面に付けてピエゾを搭載する荒業も一応あります。

そして、私は圧倒的にADJタイプが好きです。
完全に見た目です。なんならヴィンテージでTOMが搭載されたDOVEが1番好きです。この思いを具現化すべく4~5年くらい前にGinsonアコ工場に行った時にカスタムオーダーをしました。これだけは必ず作りたい!の一心で「なんなら、自分で買うぞ!」とも思ってました。

そして完成して入荷をしたら、色んな人からブーイング。「こんなん売れるの?」とか「うわー・・・」とか言われましたよ。
※参考までに当時のweb画像を掲載しております。

結果は、店頭に出して30分でご成約に至りました。どやぁ!(#'ω')
私の渾身のカスタムオーダーを弾いてくれている方がいるというだけで、最高に光栄かつ幸せなのです。

それくらい見た目はADJが好きです。
今日はカッコいい赤いJ-45が入荷をしたので、思い出した訳です。

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