今から四半世紀前のこと
自分のドラムの価値観を激変させる衝撃に出会う

L'Arc〜en〜Ciel『虹』

何よりもまずはドラム全体の音像がモノラルであること
そして低域の量感を抑え重心が高いこと

高橋幸宏~スティーヴ・ジャンセン~上領亘が歴代ドラムヒーローなので、タイトで洗練されたリズムは元々愛するスタイルだが、yukihiroのドラムミックスは彼らとも違い、コンパクトに収めた存在感が反対に圧倒的なインパクトをもたらした

バスドラムは大地を震わせず、まるで胸の中の鼓動のように響き、足数が増えるにつれて連動して心拍数が上がる
(記事でPearl ELIMINATOR II にホワイトカムを装着してるのを見て軽いペダリングと納得)

モノラルミックスでセンターから聞こえるスプラッシュシンバルは、まるでニュータイプの感応のように脳に直接響き、胴鳴りを抑えパルスとなったピッコロスネアとロートタムは、ダンス音楽の32分~64分音符ロールのような塊の圧力で迫りくる

『LOVE FLIES』を除くほとんどの曲で味わえる「左右に流れない、塊のタム回し」こそがyukihiroの真骨頂だと勝手に思っている
(若干短めのスティックも一因だが、記事で上領亘から「音量はスピードだ」「ショットスピードがあれば力はいらない」と言われたと読んで納得)

ベーシスト目線では、キックの音圧が無い分ベースフレーズの自由度が高くなる点が魅力
バスドラムもパルスに近いので、キックが入る箇所と抜いた箇所の音圧差が少なく、波打つポンピング感が無いので、どんなベースフレーズを持ってきても違和感が少ない

ギタリスト目線では、左右完全セパレートのギター定位の場合に取れるスペースが圧倒的
標準的なミックスなら左右いずれかでハイハットが刻まれていて、そちらサイドだけギターと干渉し合いダブルのバランスが崩れたりフレーズに影響があるが、ドラムがモノラルであれば左右ギターは上から下まで完全にフリースペースとなる

そして彼のドラムを愛して10年経った2007年
『DAYBREAK'S BELL』
自分にとってとても大切なガンダムとラルクが交差する

(余談)
・登場人物全員"神"やのに読みやすさ優先で敬称略 ←万死に値する!
・めっちゃドラマーっぽう語っとるけど宮永全くドラム叩けへんで
・いやいや絵ぇ下手すぎやろ…

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