1960年代から楽器制作を開始し、現代に至るまで長きにわたり日本の音楽産業を支えてきた老舗「グレコ」。コピー、オリジナル問わず多種多様なモデルを制作し、特にG社LPコピーは高い評価で中古市場も高騰していますね。

今回入荷はグレコが輩出してきたオリジナルモデルの中でも特に人気の高い「GO」シリーズより、ベースモデルの「GOB-700」前期型となります。

【ボディ】
全体重量約4.8kg。ボディマテリアルはセン／マホガニー／センの3プライ構造のウィング材、後述の「スピードウェイネック」によるメイプル材がセンターに配置されています。コントロールノブが交換されております。目立つ傷や打痕はなく全体的な使用感程度のダメージで、年式からするとかなりキレイなコンディションをキープしております。

【ネック】
1979年頃に使用変更される前のいわゆる前期型モデルにあたる当機は、GOB最廉価モデルながら上位機種と同様に「スピードウェイ・ネック」（スルーネック）構造が採用されています。マテリアルはメイプル／ウォルナット、カタログ表記に則るとメイプル3ピースにウォルナットのストライプとなります。ブリッジは前期型特有のセパレートタイプ、1979年頃には一体型になりますので貴重な仕様といえます。フレットは少々の減りとローフレットのへこみが見られますが、演奏面に支障はございません。ナットはこちらも前期型特有のボーンとブラスのハイブリッドタイプが残っております。ナット幅約42.1mm。スリムでフラットなネックシェイプで、スルーネック構造と相まってハイフレットまでスムーズにアクセスできます。

【電装系】
コントロールは【1ヴォリューム／2トーン／3wayピックアップセレクタースイッチ】となります。GOBシリーズ共通のオリジナルピックアップ「PU-3B」を2基搭載、前期型の特徴としてピックアップカバーはクリームとなります。パラフレーズスイッチやEQスイッチこそオミットされているものの、期待通りのパワフルでふくよかな低音域と繊細ながらキレのある高音域を武器に、当時のフュージョンシーンを感じさせるアグレッシブなトーンが楽しめます。

付属品：ソフトケース