Nymphes（ニンフス）は、野心的なアイデアと高品質なサウンドをコンパクトな筐体に凝縮した6ボイス・アナログ・ポリフォニック・シンセサイザーです。パンデミック下において誕生した Nymphes は、妥協なきサウンド・クオリティを手頃な価格で提供するというコンセプトのもと開発されました。その結果、幽玄なサウンドを持つ見事なシンセサイザーが生まれました。

Nymphes は、デジタル・リバーブを除き、フルアナログ回路によるサウンド・エンジンを搭載しています。十分なボイス数をもつアナログ・ポリシンセは高額になることが一般的ですが、Nymphes は6ボイスを確保しながらも優れたコスト・パフォーマンスを実現しました。

伝統的な減算方式のアーキテクチャを採用しており、波形の連続可変可能なオシレーター、サブオシレーター、ノイズ・ジェネレーター、24 dB/Oct レゾナント・ローパス・フィルター、6dB/Oct ハイパス・フィルター、2基の ADSR エンベロープ、LFO を各ボイスに搭載しています。

6ボイス・アナログによる贅沢なポリフォニック演奏はもちろん、ベース演奏に最適なモノフォニック・モード、6ボイスを1つにスタックし重厚なサウンドを生成するユニゾン・モード、パッチごとに最大7つのコードを保存、選択可能なコード・モードなど、豊富な演奏モードを備えています。

また Nymphes には、Dreadbox 開発の高品質なデジタル・リバーブが用意されており、空間や広がりを演出しサウンドを素早く仕上げることができます。

最小限のコントロールのみを配置したシンプルなレイアウトの Nymphes ですが、SHIFT ボタンと MENU ボタンによって豊富な機能や追加のパラメータへのアクセスが可能になります。

Nymphes には、オシレーターの波形やフィルターのカットオフなど、基本的なパラメータを操作する 14個のスライダーが備えられています。通常時では、各スライダーは下部に表記されたパラメータが割り当てられていますが、SHIFT ボタンを有効にすると、スライダー上部のパラメータを操作できるようになります。

MENU ボタンでは、演奏モードの変更やリバーブのパラメータの操作、追加のモジュレーションなど豊富な機能にアクセスすることができます。LFO 2、モジュレーション・ホイール、ベロシティ、アフタータッチを、Nymphes のさまざまなパラメータに割り当てて変調を行うことができます。各モジュレーション・ソースは同時に複数のパラメータに割り当てることができ、それぞれにモジュレーション量を調整できます。