大分県にて製作を行う若手実力派ルシアー 早瀬 輪氏が手掛ける『RIN HAYASE』のUSED品!
同氏は2008年より楽器製作を開始、2009年にはSUMI工房にて鷲見英一氏に師事しています。
2016年には自身の名を冠した『早瀬ギター工房』を設立。
音色や外観の美しさ、生物として木材が持つ一つごとの特性を生かす設計など、人間の感性を第一に捉えた哲学的なコンセプトを元にオリジナル性の高い楽器を製作しております。
本器、『R-c Gothic GS/MR』はまさに氏の持つ芸術性を体現したかのようなモデル。
表板には柔軟性が高くタッチへのレスポンスの良いジャーマンスプルース、サイドバック材には30年以上のシーズニングを経たマダガスカルローズウッドを使用しております。
指板とブリッジには近年では希少な漆黒のエボニー材が採用されており、木材への向き合い方の熱意が伺えます。
特筆するべきは拘り抜かれた装飾面。
四角錐が連なったような形状の牛骨製のトラスロッドカバーは、コンスタンティン・ブランクーシ氏の手懸けた『無限柱』という作品から着想を得たもの。
磁石によって取り付けられている為、ドライバーを用いる必要が無くアクセスが非常に容易です。
サウンドホール周辺のロゼッタには寄せ木細工が埋め込まれております。
これはノートルダム大聖堂などに用いられている建築方式である『ゴシック様式』のバラ窓から着想を得ており、このモデルの名前の由来にもなっております。
エルボー部にはアームレストを搭載しており、人間の自然な腕の動きを考慮した設計となっております。演奏者の快適性を重視する点は、氏の物づくりの哲学が現れた仕様であると言えるでしょう。
音質面は1音1音に芯がありながらも透明感を感じられる音色で、音の重なりはクリアな倍音感を聞かせてくれます。
各弦のバランス感も非常に良好。どこかの帯域が強く出過ぎてしまうようなクセがないため、奏者も聴者も疲れのないサウンドです。
繊細なピッキングにも十分な音量で返してくれるジャーマンスプルースのしなやかさは、何とも言えぬ気持ちよさです。
本器のコンディションといたしまして、外観面ではボディトップにごく小さな打痕が数か所、全体的にクロスの拭き傷のような使用感があるコンディションでございます。
全体を通して大きな傷や打痕は見受けられないため、一見すると綺麗な状態でございます。
入荷時に当店提携工房にてナット交換とすり合わせを行っておりますので、プレイアビリティも抜群でございます。
市場でもお目にかかることはごく稀なルシアーギター。
是非お手に取っていただき、この楽器の持つ美麗さを堪能してみてください。
-SPEC-
Top : German Spruce
Side & Back : Madagascar Rosewood
Neck : Honduras Mahogany
Fingerboard : Ebony
Bridge : Ebony
Scale Length : 645mm
Nut Width : 44mm
Finish : Lacquer(Gloss Finish)
ハードケース付属