1920年代に当時のギターカルチャーに乗じ、ホースシューピックアップを搭載したスティールギターを中心に生産していた「Electro String Instrument Corporation」。後に現在も続く「Rickenbacker Inc,.(リッケンバッカー)」に社名を変更しながら、世界中のアーティストから支持される楽器を製作し続けています。
こちらは1957年頃生産の『Combo 400』。チューリップボディシェイプが特徴的な当時のエントリーモデルといえる機種です。1956年に登場し、1958年を待たずに生産終了、以降スルーネック構造のModel 400シリーズに継承されていきます。
【ボディ】
全体重量は約2.7kg。ボディカラーはJet Black(ジェットブラック)ですが、金のフレークが表面にみられるスパークルフィニッシュにオーバースプレーされているようです。スルーネック材の部分にはカラーリングされないのが通常ですが、こちらはスルーネック材部分もジェットブラックでカラーリングされ、とてもクールに仕上がっております。ピックガードやブリッジカバーへの落書き程度のエングレイビング、打痕等キズもあり、雰囲気の良いコンディションとなっております。
【ネック】
ネックはメイプル材のスルーネック構造。素晴らしい指板材にも注目です。ヘッドトップはボディ同様スパークルブラックがオーバースプレーされています。チューナーは「Grover V97」オープンバックをそのままキープ、巻きの固さにはさすがにバラつきはみられるものの、機能面は問題ないでしょう。フレット/ナットは交換されています。スペック範囲のセッティングにて、極端な音詰まり等の問題はございません。ナット幅43.0mm。年代を感じさせるがっしりとした太いネックシェイプが特徴です。
【電装系】
コントロールはボリューム/トーンにトーンシフトスイッチという仕様。ピックアップはビザールギターファンの皆様大好きRowe Industries製「DiArmond」Comboモデル専用シングルコイルピックアップをネック側に搭載。エントリーモデルながら良質のマテリアルに支えられ、あたたかなトーンながらしっかりと倍音感も存在する心地よいサウンドが魅力です。
シルバーハードケース付属
Weight:≒2.7kg
Body Material:Maple wing
Neck Material/Scale:Maple Neck Thru/628mm(24-3/4inch)
Fingerboard/Inlay:Rosewood, 21 Fret/Pearloid dot
Nut Width:43.0mm(replaced)
Fret Width/Radius:2.0mm(replaced)/381mm(15inch)
Neck Thickness(1F/7F/12F):23.2mm/23.8mm/23.8mm
Pickup:DeArmond Single Coil Pickup, 9.0kΩ
※ピックアップの直流抵抗値はコントロール部を通しての計測となります
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