ヴィンテージ・チューブアンプのサウンドをコンパクトサイズに凝縮した、日本が誇るチューブ・プリアンプの名機!
ラック型チューブプリアンプの名機「F-2B」や、オンボード・アクティヴサーキットを語る上で外すことのできない「TCT」サーキットなどのトーン回路に応用されたことでも有名な、F社のデュアルショーマンの回路をベースに開発されたこの「A1FD pro」プリアンプ/D.I.は、これまで新旧様々なアンプのリペアや自社のアンプ、エフェクターの設計・製造で培ったALBITの技術と知見を惜しみなく注ぎ込み、完成されました。真空管のポテンシャルを引き出したその太く生々しいアンプサウンドは、特にベーシストを中心に評判を呼び、幅広いジャンルのミュージシャンに使用されたことでALBITの実力の高さを広く再認識させるきっかけとなった作品と言えるでしょう。
電源トランスを搭載し200V近い高電圧で真空管(12AX7x1又は2本)を駆動させ、回路には基板を用いつつも主要部分はオーディオグレードの配線材によるハンドワイヤード方式を採用、真空管で構成した独立型エフェクトループや、バランスアウトにもマッチングトランスを採用するなど、少し大きめのストンプボックス程度の筐体サイズでは通常ありえないフルスペックの回路構成となっており、更に、様々な使用環境を想定した豊富な入出力端子、多彩な音作りの為のコントロール群など、サイズと価格を大きく超えたクオリティを実現しています。
使い方も一つではありません。二本の12AX7真空管は、INPUTの後とRETURNの後にそれぞれ1本ずつ配置されているため、例えば、RETURN端子に直接楽器を入力すれば、プリアンプのトーン回路を通さず、上質のチューブDIとして使用することができます。また、本機のチューブサウンドをフルボディで堪能したい方は、楽器をINPUTに接続し、SEND~RETURNをパッチケーブル1本で繋ぐことにより、真空管を2本通過させることが出来ますので、より太く濃厚なチューブサウンドを味わうことができます。
PAに送る信号だけに本機のプリアンプ・サウンドを反映させたい場合は、XLRバランスアウトからの出力をPAに、TUNERアウトからの出力をステージのアンプに送るだけでOKです。(本機のチューブ・バッファー回路だけを通ったナチュラルな音がアンプに送られます。)
また本機は、この回路の基になっているアンプ同様、ギターアンプであり、ベースアンプでもあるため、両方において素晴らしいサウンドが得られます。
(メーカーサイトでは、ギター用として紹介されており、プロギタリストによるサンプル音源を聴くことが出来ますので是非チェックしてみてください。)
製品仕様
■電源:AC 9V~10.5V(付属専用アダプタ)※DCではありませんので、ご注意ください。
■真空管12AX7(選別品)×2
■コントロール:VOLUME・TREBLE・MID・BASS・BALANCE VOL・SEND・RETURN・UNBALANCE VOL
■スイッチ:MUTE・BRIGHT・MID RANGE(*1)・CROSSOVER POSITION(*2)・PHASE(BALANCE OUT用)・GND LIFT(BALANCE OUT用)・BAL.OUT SELECT
■端子:INPUT・AUX IN(3.5Φミニプラグ・RCA型ピンジャック×2)・SEND OUT・RETURN INPUT・UNBALANCE OUT・BALANCE OUT×2・HEADPHONE OUT・TUNER OUT
■外形寸法:179mm(W)×125mm(D)×80mm(H)
■重量:1020g
*1) MID RANGEスイッチは、WIDE側にすることでMIDの変化幅をNORMAL時の5倍に広げることが可能。
*2) CROSSOVER POSITIONスイッチは、HIGH側でトーンコントロール全体の特性が変化し、全体の音質が変化します。