Lehle Stereo Volume は、非常に精確な磁気センサーを搭載し、摩耗のない操作を可能としたボリュームペダルです。この磁気センサーによる磁界の強さの測定には、アメリカの物理学者エドウィン・ホールが発見した「ホール効果」が採用されています。この磁気センサーはドイツ製で、ペダルに内蔵された永久磁石および回路に合わせて正確にキャリブレーションされています。ペダルを踏み込むことでこの永久磁石が動き、その相対位置を磁気センサーが測定することで VCA (電圧制御増幅器)が制御されます。
このボリュームペダルでは、通常の可変抵抗器(ポット)に変わり、米国製の高品位な Blackmer VCA が採用されています。この VCA は、磁気センサーから送られる制御電圧によって増幅率が変化する仕組みとなっています。そのため、通常のポットや光学センサーを使用したボリュームペダル製品と比べてより正確な動作を可能とし、さらにポット特有のノイズや面倒な調節などもありません。Lehle Stereo Volume は、全ての信号経路において、接続楽器の全周波帯域をフルで伝達します。入力および出力端子のインピーダンスは常に同じに保たれるため、ポット使用時のように高域が欠けてしまうこともありません。入力電圧は DC ジャック部で整流化、平滑化、そして安定化され、 18 V にまで引き上げられます。これによって 110 dB の高ダイナミックレンジが達成されます。
ペダルの音量調節も -92 dB から 0 dB までと、ほぼ完全なミュートからフルボリュームまで対応しています。Lehle Stereo Volume は、高性能ポリマー製の低摩擦ベアリングを使用しているため、非常に滑らかで安定した動作を約束。ペダルの機械的動力が他のパーツに伝達されることも一切ありません。調節ねじを使ってペダルの踏み込み具合を精確に調整することも可能です。
Lehle Stereo Volume は、1 つの入力信号を 2 系統のアウトプットへ出力、もしくは 2 系統の入力信号を 1 つのアウトプットにまとめて出力することができます。信号がモノラルの場合は、スプリット機能で信号を 2 つの異なるアウトプットへ出力することができます。ステレオまたはデュアル・モノの入力信号は、サミング機能によってモノラル信号にまとめられます。Lehle Stereo Volume の出力信号は、バランス型 (TRS) でもアンバランス型 (TS) でも使用できるため、スタジオや FOH 環境で例えばエフェクトやシグナル・バスの操作などにも使うことができます。
Weight: 1,680 g
Length: 26 cm (10.24‘‘)
Width: 10 cm (3.94‘‘)
Overall height: 6.6 cm (2.6‘‘)
Voltage: 9 - 15 V DC or 7 - 12 V AC
Power consumption: 62 mA
Frequency range: 20 Hz - 100 kHz (+/- 0,2 dB)
THD: < 0,05 % at 1 kHz, -10 dBu
Input: TS jack unbalanced, 2 MOhm
Output: TRS jack balanced, 500 Ohm
Signal-to-noise ratio: -100 dB at 1 kHz, 0 dBu A weighted
Max level: 3 V RMS (approx. 12 dBu at 12 V input voltage)