【週刊イケベミュージック・マガジン📖#12】ストラトキャスター特集 第四回 仕組みからノイズ対策までまるっと理解!ピックアップ編! 2026.5.22配信分



どうもーAngus Ogawaです。
最近暑くなってきたと思ったら急に雨が降ってきましたね。そろそろ梅雨の予感がしています!
今朝はJaco Pastoriusの『Opus Pocus』を聴いて出勤しました。
不思議な雰囲気のスティールパンと、ベースのフレーズが気持ち良く当たってシンクロする感じが大好きです!
あと個人的にちょっと雨っぽい印象があります。笑
さて、前回はストラト使いの主なアーティストを挙げましたが、
今回はぐっと方向性を変えてピックアップについてお伝えしようかと思います。
よくよく考えたら、ギターに電池なんて入ってないのに(アクティブピックアップを除く)音が出るのはフシギですよね。
今回はストラトのシングルコイルの作りと、そもそもどんな仕組みで音が出ているのか、
さらにはノイズ対策までご紹介します!
理系っぽい知識も出てきたりしますが、しっかりめに噛み砕いて丁寧に解説していきます!
今回は、ストラトキャスターを愛用しているアーティストを追って考察していきたいと思います!
弦を弾いて音が出るまでのプロセス
まず、エレキギターを弾いたときに内部では何が起きているのでしょうか?
簡単に説明すると、弦振動によってピックアップ(=コイル)からごく微弱な電流が発生し、その電流が信号としてアンプへと送られています。
このとき、エネルギーに注目すると「運動エネルギー(弦振動)」→「磁気のエネルギーが変化(電磁誘導)」→「電気のエネルギー(交流信号)」という流れになっています。
ピックアップがエネルギーの変換器として働いているんですね~!
ではピックアップはどのような原理で動いているのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
ピックアップが音を拾う仕組み
ギターのピックアップはよく「マイク」に例えられますが、仕組み的にもマイクとほとんど同じです。
違いとしては空気の振動を拾うか、金属弦の振動を拾うかの違いです。

構造としては非常に単純で、基本的には磁石に銅線をぐるぐると数千回巻き付けただけでピックアップとして成立します。中学の理科で習ったコイルと全く同じ!
そのコイルに弦を近付けると、鉄(Fe)やニッケル(Ni)などの磁性体でできている金属弦は磁化します。
磁化した弦がピッキングによって高速で振動すると、コイルの磁界も同じ振動数で振動します。ちなみにこの振動数がたとえば1秒間に440HzならA(ラ)の音です!
コイルの性質として自分の磁界が変化することを嫌い、この変化した磁界を元に戻そうとしたときに誘導起電力を発生させます。この現象を電磁誘導って言ったりします。
弦は振動が止まるまでコイルに近付いたり離れたりを繰り返します。この往復運動に合わせ、電磁誘導によって発生した電気も「プラス、マイナス、プラス、マイナス」と交互に入れ替わる交流電流になるのです!
このプラス・マイナスの入れ替わる振動が、波形(音の信号)となってアンプへ送られます。
銅線
ピックアップに使用される銅線は、表面に薄い絶縁用のコーティングを焼き付けた「エナメル線」と呼ばれるものが使われます。
ただの裸の銅線だと、巻いたときに隣同士でショートしてしまうため、必ずこのコーティングが施されています。
巻き数が増えると音量が大きくなりますが、代わりに抵抗値も上がって高音が削れるという、なんとももどかしいトレードオフ!
磁石
主にアルニコとフェライトの2つが使われています。
アルニコ磁石
アルミ、ニッケル、コバルトなどを鉄に混ぜた合金磁石です。
頭文字をとってアルニコ…いいネーミングセンスしてますね。
50年代のヴィンテージギターから現代まで、最も広く使われています。
工業規格としては、素材の配合比率や製造方法の違いによってアルニコ1からアルニコ9まで(I〜IX)存在しますが、ギターのピックアップとして実際に採用されているのは、主に「2、3、4、5、8」の5種類です!
磁力・出力は以下の通り
弱 ————> 強
3 → 2 → 4 → 5 → 8
フェライト磁石
酸化鉄の粉末にバリウムやストロンチウムなどを混ぜて焼き固めた、いわゆるセラミック磁石です。
アルニコよりも磁力が非常に強く、硬いのが特徴です。音の輪郭がクッキリとして、低音から高音までレンジの広い、パキッとしたモダンなサウンドになります。
ヘヴィメタルやハードロック用のハイパワーなピックアップによく使われます。
ポッティング
~マイクロフォニック現象との闘い~
マイクロフォニック現象とは、ピックアップ内部の銅線の隙間や金属カバーがアンプの大音量を浴びて物理的にブルブルと震えてコイル内部でも電磁誘導が発生することでノイズになってしまう現象です。
ギターのボディを叩いた音がアンプから「コツコツ」と大きく鳴ったり、歪ませたときに「ピーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」と甲高いハウリングが起きます。
そこでコイルに絶縁体であるパラフィンなどを浸してマイクロフォニック現象を防ぐことをポッティングといいます。
なお、ヴィンテージのピックアップの場合はポッティングしない場合もあります。
エフェクターボードやポット、アンプを見直してもノイズがおさまらない場合はここを見直してみるといいかもしれません!
いかがだったでしょうか?
小難しい話が多くなってしまいましたが、音の出る仕組みや原理が分かると音作りの考え方もかなり変わってくると思います。
ぜひ参考にしてみてください!
それではまたお会いしまShow!!
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