■Marshall
JVM Overdrive Pedal
クリス⇒ヴィクトリアへ代替わりした際の記念すべきシリーズ
マーシャル本社へ行った事がありまして、その夜のお食事会、ワタシはヴィクトリアの対面に座ってしまったのでした。その頃はまだクリスが健在で、ジム・マーシャル親子と同席させて頂いたのが今でも忘れられない思い出。
JVM(ジム・ヴィクトリア・マーシャル)のシリーズから色々と変わって行き、戻っても来ます。
まずは、古典回帰。タイトなロー、エッジが立つハイ、程よいミッド、噛みつく様なゲイン。
DSLで大きく舵を取った方向性を、グッと1959/800時代へ引き戻します。
6100で一度辛酸をなめたMIDIコントロールの再搭載。この時期から外部他社との連携が始まりもし、村内的「出来る事しかしない」社風から変わって行きます。JMP-1を経たこの精度の高いMIDIコントロールにより、音色の切り替えバリエーションがグッと広がりました。
サイレントレコーディング機能。これは「スタンバイオフの状態でライン信号が取れる」機能。まだ、ダミーロードと言ったパワーアンプのアウトプットを0にしてアンプのトータルを録ると言う時代に入る前の前身的機能。この設定での音作りが前提になる事から、JVMは最もゲインの高いチャンネルを持つシリーズになりました。(実音よりもラインの方が歪んで聴こえないからとの事)
と、アンプ本体の説明になってしまいましたが、これを踏まえる必要があったので失礼しました。
この5男坊、その「最も歪むチャンネル」を恐らくシミュレーションしています。と言っても元がハイゲインタイプのアンプではないので悪しからず。
で、歪ませると付いて回るのがノイズ問題。
このJVMペダルには、本来は無い「ノイズゲート」が搭載されています。これによってノイズから解放されます。
JVM自体が古いモノも新しいモノも取り込んで行った内容である為、このノイズゲートを加えた事も1つのコンセプトの範疇なのかなと感じます。
古典と現代をギュッとシンプルに盛り込んだ1台、是非お試しください。