■BOSS
TR-2 (Tremolo)
現在のマレーシア工場製になって音量がほぼ下がらなくなりました。もとい、下がった様に聴こえてしまっていたのが、ほぼ気にならなくなりました。良いです、現在のTR-2。
一定の音量点から音を上下同じ幅でウェーブさせると人の耳には下がって聴こえてしまいます。それを聴感上でフラットにする為に無理くりアウトプットボリュームを設けたり、エフェクトオン時の音量設定を少し持ち上げたりする改造が(特に台湾製で)多かった様に思います。
他社の後発のトレモロは、そのほとんどがアウトプットボリュームが備わったものが多いですね。
マレーシア工場製になって「改造させないほど緻密で高技術なプリント基板と良質なバッファー回路」をベースにしてクォリティコントロールが高い位置で製品製造となり、製品としてクォリティが上がりました。その恩恵でオフ時の音痩せはどこへやら。各モデルは各々にウィークポイントが改善されましたね。
このTR-2はほぼ「ボリュームドロップ感がなくなった」のが現在進行形のストロングポイントになっています。
トレモロと言うエフェクターの効果に対する百人十色な勝手なイメージに、ほぼ平均値の効果が得られる掛かり方なのがTR-2だと言われています。
・一番イメージに近い揺れ方に満足
・ボリュームドロップ感が不満(オン時にステージの上で音が若干聴こえ辛くなる)
TR-2のこれまでの歴史はこの2つのせめぎ合いであり、僅差で前者が買っていた事で販売も多くありました。
もちろんそれによる音源やライブなど、長い期間の我々の皆さんの耳を楽しませてきたのも史上で事実です。
(未来は「あの頃のあの曲やる時には今のじゃなくて台湾製じゃないとさ。今のだと音痩せなくて音量下がらないから踏んだ時にあのクッと下がって引っ込むあの感じが出ないんだよ。」と言った面倒な事にもなる事でしょうね、きっと。)
と言うわけで切り替えます。
現在のTR-2、切り替え時のスイッチングノイズが皆無なのは言わずもがな、音痩せももう昔の話しなので良質なトレモロをお探しの方は是非候補に選んであげてください。