当店の展示品を初めて箱から出した時の印象は、これまでのmoogのシンセサイザーはサイドパネルにウッド素材を使用するなどレガシーなデザインのものが多かった印象ですが、このmessengerは比較的現代的で洗練されたデザインであると感じました。
その見た目の印象に違わず、サウンド面に関しても確実に進化していました。
アナログのシンセベースの音を作るにあたっては、間違いなく現時点で最高の選択肢と言えるでしょう。
「RES BASS」スイッチにより、フィルターのレゾナンスを上げても低音を損なわないようにするという、非常にユニーク且つ実用的な機能を搭載しています。
(参考までに、動画では
RES BASSなしでレゾナンスを上げていない状態
⇒RES BASSなしでレゾナンスを上げた状態
⇒RES BASSありでレゾナンスを上げた状態
の順に音出ししています)
出音の良さだけでなく64ステップのシーケンサーやエンベロープ・ループ機能など、プレーヤーの創造力をかき立てる様々な機能を搭載し、ベースシンセだけにとどまらず様々なシーンでの活躍が期待できます。
驚くべきは何と言ってもそのコストパフォーマンス!
これだけのシンセサイザーでありながらSubsequentなどの他moogブランドのシンセよりも圧倒的な低価格を実現しています。
鍵盤数こそ32鍵盤とかなり小型ですが、持ち運びもしやすくキーボーディストには勿論、シンセベースを使いたいベーシストにもオススメです。