もはや説明無用?な程に定番中の定番とも言える、Free The Tone FT-2Yですが、レビューがありませんでしたので、今回はご紹介します。
現場で培われたノウハウを詰め込み、国内外を問わず多くのプレイヤーから高い支持を受け続ける、Free The Tone。
本モデルの前身となる、FT-1Yの発売以来、当店でも多くのお客様にご満足いただき、皆様のお手元に送り届けて参りました。
FT-2Yとなり、入力のヘッドルームも増える事で最早一分の隙も見当たらない機種となりましたが、発売からも多くの時間を重ねた事で、今一度シンプルなオススメも含めてご紹介したいと思います。
このメカメカしいルックスを見て、皆さん難しいんじゃないの。。と敬遠?される方がおられますが。。
実際には、その機能を使う必要は殆どありません。(もちろん使いこなしていただきたいですが。。)
ディレイの機能は左端上のディスプレイのみで全てが簡潔していますし、大きなタイムディスプレイでmsとBPMを表示するのみなので、実はシンプルなのです。
もちろん、エフェクト音のフィルターコントロール(エフェクト音をアナログの様な柔らかいトーンからデジタルテイストのクリアーなトーンへの調整)や、モデュレーション効果等、ハイクォリティ機種ならではの機能も搭載していますので使いこなせばこの一台で足りないという事が無いのは言うまでもありませんが、この機能をメニュー等でページ展開をする必要が無く、トップパネルに全ての機能を視認して瞬時に確認と調整操作が出来る事。
これが、現場主義のFree The Toneクォリティーと言えるのでは無いでしょうか。
もう一つ現場での使用法としてのお勧めは、FT-2Yを直列で使用した際のボリュームコントロールです。
FT-2Yは、本体での+3dbまでのマスタボリュームアップが可能となりますので、ソロ時等に音量を上げる事が可能です。
そして、これは勿論下げる方向にもプリセットが可能なのです。
これはソロ時のボリュームアップ+ソロ用のディレイミックスをプリセットする事で、ソロ時にボリュームを上げる事も可能ですが、ディレイミックスをゼロ(ディレイを掛けない)にしてもそのマスターボリュームプリセットは可能です。
この使用法であれば、クリーンやバッキング等、他のエフェクターとのコンビネーションでの、マスタプリセットボリューム操作も可能なのです。
(本体だけではプリセットをPS2以上を呼び出す事は出来ませんので、複数のプリセットはMIDI機器による呼び出しが必要になります)
そしてこれが有効な理由は、まず完全なアナログミックス回路を有している事が挙げられるでしょう。
デジタルディレイながら、原音にはD/A変換を行う事なく、完全なアナログ信号でのボリューム操作を可能としますので、音質的にも高い再生能力をキープする事が出来、更にディレイというエフェクターの接続特性上、ほぼ最終段でのボリューム操作となるので、他のエフェクト効果への影響がありません。
そして何よりもFT-2Yのヘッドルームがあれば、お持ちのドライブアンプのセンドリターンでの使用ももちろん可能なので、ドライブアンプでのスイッチングノイズの無いレベルコントロールも可能にするのです。
もちろんモデュレーションモードとHOLDによる特殊音や、リアルタイムBPMアナライザー等、突き詰めれば不足のある様な機種ではありません。
これ一台あれば、貴方が求める使用法がもっとシンプルで、良い音で再現出来る新たな武器となる事でしょう!
当店でも最早定番の一台を、今一度是非ご検討下さい!