優美な杢目ももちろん好評ですが、今回はリアルなルックスが堪らない一本をご紹介します!
今回ご紹介する一本は、Murphy Lab 1959 Les Paul Standard Reissue Factory Burst Ultra Light Aged
エイジングレベルでは、4段階の中でも最も軽微なコンディションとなりますが、Murphy Labならではの味わいをしっかりと体現できる一本です。
本機は、現地選定杢材では無く、所謂コアモデルに当たりますが、この一見うっすらと浮かびながらも、見る角度によりリアルな表情を魅せる杢目は、極杢を手にされている方であれば、また異なる表情の一本として愛機に加えても宜しいのではないでしょうか?
しかも、ご覧いただければお分かりいただける、左右に杢は魅せながらも、左右で陰影が異なる杢の浮き上がり方や、シーガルトップとも言える様な、センターから一度上向きに杢を描きながらも、ボディー再度エッジに向かっては緩やかに落ちていく、魅惑の表情を魅せています。
もう少し?濃いサンバーストであれば。。と言うのは少し贅沢とも言える、材の状態では判別することが困難である事から、中々に目にする事が難しいこの様な杢に出会えた事に感謝です。
何故材の状態では判別するのが困難なのか?
と言うのは、私共が現地にて材を選定する際には、ボディートップの一番厚い部分(ブリッジ部分)からマホガニー程度までの厚み(約3センチ程度)のある、フラットな板材の状態で選定を行います。
選定杢材の写真を見ていただけば、ボディーよりも大きな長方形の板材である事はお分かりいただけます。
その板材の状態からレスポールの形状を産み出すには、もちろんボディーエッジに向かってのトップカーブを描く為に削り込まれていきます。
簡単にお話をしてしまえば、選定をする際の板材表面の杢目はほぼセンター部分のイメージは残りますが、あとは削り込まれる木材の中に杢目があるか否かは、想像するしかありません。
とは言え、私共も選定は何度も行っておりますので、内部にも杢があるか否かは、板材の両面の杢の入り方や、左右側面の杢、更に上下の木目(杢の動き方を予想します)を確認しながら、トップカーブを描いても、杢が浮き上がるような杢材を選定します。
なので、逆に言えば、うっすらとしたリアルな杢は、完成した際の杢目が想像しにくいので、中々に選択するのは難しくもなりますし、本機の様にアーチに対して、弧を描くか否かや、杢目の浮き上がり方等については、カービングはもちろん、塗装が行われるまで分からない。。とも言えるのです。
更には、リアルな杢の選定を行うのであれば、もちろんHeavyや、Ultra Heavy等、エイジングレベルも高い物での希望を出すのもアイデアとしては一般的とも言えます。
その様な中での、最も軽微なUltra Light Agedにして、このリアル杢は、あまりエイジングダメージはない方が良いけれど、Murphy Labで、リアルな杢の質感を持った一本が。。とご希望の方にとってはうってつけの一本とも言えるのではないでしょうか?
当時の新品の際のカラーリングを体現したFactory Cherryには、大切に保管されながらも、経年を経た事を思わせる細かに、そしてリアルなウエザーチェックが刻まれ、十分な貫禄すら携えています。
楽器としての完成度は言わずもがなに、3.79Kgのミディアムライトウエイトに、ほぼ板目のマホガニーバックとくれば、もはや貴方を止める物はありません。
この様な一本をお探しの方、是非このチャンスをお見逃しなく!
Serial No. 951042
Weight≒3.79kg
専用ブラウンケース、カスタムショップ認定証等 付属