2024年1月に発売されたPoetryはショパンをテーマにこだわった、イタリアンピアノとプレイエル音色搭載の珍しい電子ピアノです。

今の時代のフルサイズピアノは88鍵盤ありますが、昔のピアノは鍵盤が少なく、88鍵盤になったのは19世紀後半ごろ。ピアノのご先祖様はチェンバロとされ、時代と共に開発されて行き、ショパンの時代には80-85鍵になったそう。

そのショパンがお気に入りで作曲と演奏をしていたピアノがプレイエル、フランスのピアノで今は無きブランドです。「気分の良い時にはプレイエルを弾く」と名言を、パリの公式コンサートでは必ずプレイエルサロンを利用するほどのお気に入りでした。「ピアノの詩人」と言われたショパン。プレイエル時代の作品は情緒溢れる、美しいメロディ、哀愁感のある名曲が作られています。

ショパン当時のプレイエルはモダンピアノの直前の時代で、少し低めの調律と弦を引っ掻く様な古楽風な音色でした。その時代そのものの雰囲気のプレイエル音源を入れたものがPoetryです。Poetryに搭載されているプレイエル音源は、ショパンが33歳だった1843年製。彼が生きていた時代の音を忠実に修復し再現されています。

プレイエル音源での演奏ももちろんですが、Poetryにはショパンだけで50曲もの内蔵曲が入っていて、プレイエルで聴くこともできます。しかもこの選曲が実に素晴らしい。ショパンの中でも普段聴きなれない曲や、他メーカーでは入らない名曲が内蔵。バラードやソナタなどの大曲に、珍しい遺作曲がたくさん搭載。ショパン好きにはたまらない、まるでショパンが弾いている様な実感になる電子ピアノです。

ピアノとして搭載されている音源はイタリアンピアノです。華やかで透明感のある音色で、ショパン国際ピアノコンクールでも有名になったピアノメーカーの音を再現。コンパクトなボディながら低音から高音まで豊かな響きがあり、良質な演奏体験が出来ます。

PoetryはC1 Airと同じサイズで、わずか26cmの奥行きで、フラットになる蓋が人気。
MIDI端子搭載ですが、USB端子が無いのでPCと繋いで打ち込み用鍵盤として使用されたい方はご注意を。
Poetry Brownのクラシックな木目調が、大人な雰囲気を出しています。

2024/02/20 あのぴあの 角田 のスタッフレビュー

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