従来、スネアドラムに本皮を張ることは、オーケストラ、吹奏楽などでは楽曲への馴染みの良さ、という点で標準的な選択となっていますが、一方で本皮は温度、湿度によって扱いがデリケートだったり、それ自体が高価だったりで、学校吹奏楽の打楽器用として採用する場面は多くはないと思われます。
さて、とりわけコンサートスネア専用に新開発されたレモ・スキントーン・ヘッドは、厚さ8mil(200マイクロメートル)という極薄仕様のヘッドで、丸く太い音像が現れ、瞬く間に潔く消えるという、本皮特有の「締まり」の心地よさが味わえるヘッドです。また、プラスティックフィルムとポリエステルファイバーのラミネート構造により温度湿度に関わらず、柔らかく透明感にあふれた本皮の音色をネーミングの通り、見事に再現します。そしてアンサンブルに「ザーッ」とあえて溶け込ませる音作りも自在で、吹奏楽のスネアドラム用ヘッドとして是非お試しいただきたいモデルです。
・スキントーン 14