◆Family Labo
パリを始め世界各地にて世界的なトップアーティストの録音機材のカスタム制作やスタジオ・チューニングを手がけてきたFamily Labo。グラミー賞受賞バンドや欧州No.1演奏家等に寄与して来たそのサウンド作りは、極秘事項も含まれることからこれまで一般に公開されることはありませんでした。
2024年、日本国内でオノセイゲン氏(Saidera Mastering & Recording)とのコラボブランド SDM & Family Labo (SDM / Family Labo) を立ち上げ、マスタリング業務に特化したケーブルを発売した事をきっかけに、そのノウハウを公にシェアし始めました。
◆Family Labo Master Cable for Guitar ギター用マスターケーブル
「アンプないしダイレクトボックスに楽器信号を渡す最終段階のケーブルまでが楽器であり、それ以降はアンプ」という流れで捉え、楽器のマスターアウト用にカスタム製作されたFamily Labo Master Cable。内部構造と素材はFamily Laboプロオーディオケーブル(ex. オノ セイゲン氏とのコラボケーブル『SD9007 トランスファーケーブル』etc.)のノウハウが踏襲され、「マスタリングのプロセスで最終マスターファイルを製作するADコンバーター直前のケーブルのクオリティ」を基準に製作されたFamily Labo Master Cableは、楽器の最終段、楽器のマスタリングアウトとしてふさわしい、低域から高域までどのようなソースに対しても余裕のあるワイドレンジかつエネルギー感溢れるサウンドで信号を受け渡しします。
Master Cable for Guitar は Master Cable for Bass と同じ設計アプローチですが、ギターケーブル Family Labo Guitar Cableとのマッチングが図られ、構成が異なります。
基本導体:
材質 PC-Triple C-A
0.16mm / 2種類
0.18mm / 1種類
上記の組み合わせによる
絶縁体およびシース:
綿製介在、紙素材、耐熱性ポリオレフィンシースおよび特注金属シースの二重構造
Neutrik製ゴールドプラグ
オリジナル機材の開発とマスターケーブル
Family Laboが楽器作りとともに重点的に取り組んでいるPA、レコーディング機器の製造開発。
「その基準としているノウハウは現在存在する様々な音響機器を世界で初めて開発し実用化したWestern Electric社のプロオーディオ機器です。Western Electric社は5000人に及ぶ音響博士を集めてアメリカ政府が進めた国家プロジェクトであり、今で言うNASAのような研究開発機関でした。Family Laboでは博物館クラスで現在でも世界最高峰と言われる機器を30年に渡って入手、検証し、当社のオリジナル開発機材のリファレンスとして来ました。
マスタリング機器は楽器から見ると最も遠い位置関係にあります。したがってマスタリング用途のケーブは楽器性よりもレコーディングの最終段階の機器としてデザインする必要があります。Western Electric社のプロオーディオ機材やシアターアンプの内部配線やケーブルにはその意図がはっきり現れています。Family Laboのマスターケーブルも楽器ケーブルとは違ったプロオーディオケーブルのノウハウを活用して製作しています。ケーブルというよりもレコーディング機材の一つという位置付けでギター、ベースの音響的特性を考え、どのようなプレイスタイルやサウンドに対しても人工的な色付けがなく、楽器アンプ、DI、レコーダー等にストレートなオーディオ信号として繋げるパッシブフィルターの働きをイメージしています。複数の導線を組み合わせて構造をデザインし、プラグの素材はギター/ベースケーブルのプラグとマッチングさせてエネルギーの波動性に一貫性を持たせてあります。これは、現在同時発売中のSDM&Family Laboプロオーディオケーブル(SDM/Family Labo 『SD-9007』)と共通のアプローチです。プレイヤーが直接生み出す楽器サウンドをエンジニアやオペレーターに受け渡す最終段階のギアとして常に安心と信頼感を持って使っていただけると思います。」(Family Labo 代表:吉目木氏)