TR-808リズム・マシンを現代の制作環境に合わせて再現!
TR-808 Software Rhythm Composerは、史上最も愛され、現在も人気のある電子楽器の1つであるTR-808を忠実に再現しています。オリジナルのすべてのブームやスナップ、シズルに加え、より多様なサウンド・デザインを可能とし、より高速でスムーズなプログラミングを実現する機能を備えています。
◆伝説を作り上げる
1980年、Rolandは素早く簡単に曲作りができるツールとしてTR-808 Rhythm Composerを発表しました。当時はメモリのコストが高かったこともあり、ローランドの開発陣はサウンドにサンプルを用いるのではなくアナログ合成を使用することになりました。いくつかの嬉しい「アクシデント」を経て、独自のトランジスターをいくつも活用した独特のサウンドを作り出し、808独自の音の世界を築いていきました。とはいえ「伝統的」または「現実的」なサンプリング・ドラムサウンドを求める市場にはほとんど相手にされず、1983年に製造中止となるまでの製造台数は約12,000台に留まりました。
◆ソニック・ブーム
1980年代後半、先鋭的なクリエイターが未開拓だったTR-808の可能性を見出し、その後の音楽シーンを大きく変えていくことになります。808サウンドは新たな音楽ジャンルで多用され、中には808をメイン楽器として、スタイルを決定づけるサウンドとして使用されているジャンルもあるほどです。焼けるようなハイハットとスナッピーなスネア、カチカチのリムショット、独特なカウベル、そしてフロアに響くキックのサウンドは、数十年経った今でも、世界中のヒット曲や伝説のアングラ曲で聴くことができます。そして、それは今日も続いています。TR-808の影響はとても大きく、ヒット曲のクレジットに楽器名が入っていたり、808に捧げたアルバムがリリースされたり、808にちなんだバンド名を付けるバンドが登場したり、それをテーマにした長編ドキュメンタリー映画が公開されたりもしています。
◆Analog Circuit Behavior
Roland独自のモデリング技術により、完璧なTR-808体験をDAWで実現します。ACBはそのプロセスの中で、オリジナルのハードウェア・ユニットや回路、その他パーツの挙動といったデータを事細かく分析しています。これらの情報から、オリジナルが持つさまざまな特徴や、ヴィンテージ楽器ならではの本物の回路動作を再現。これにより独特のキャラクターとリアルなサウンドをTR-808プラグインで体感することができます。
◆本物の体験、その先へ
TR-808プラグインの開発にあたり、私たちはその特徴を維持しつつオリジナルのハードウェアを改良していきました。ワークフローの機能強化には、プログラミングを高速化する高度なマルチレーン・シーケンサーや個別のPANとゲインのコントロール、バス・ドラムとカウベルのチューニング機能などが含まれます。
◆進化したステップ入力
エディット・ビューを開くと、インストゥルメントごとに独立したステップ・シーケンサーのレーンが表示され、それぞれに独立したミュートやソロ、シャッフル、ラストステップの設定が可能です。また、WEAKや9種類のフラム、パターンの表情を豊かにする3種類のサブステップなど、ステップごとのアーティキュレーションも搭載しています。
◆現在の音楽制作環境に最適
TR-808プラグインはオリジナルを慎重にモデリングしつつ、実装は完全に現代にマッチした形で行われています。シーケンサーはテンポに同期し、作成したパターンをMIDIやオーディオでDAWに直接ドラッグ&ドロップすることも可能。また、サイズ変更可能なUIやVST3、AAX、AU対応、Appleシリコンのネイティブサポートなど、現在の音楽制作環境にフレキシブルに対応します。
◆創造性を刺激する
TR-808プラグインはクラシックなキットとパターンを搭載し、誰でも簡単にカスタム・ビートをプログラムしたり、オリジナルのキットを調整したりすることができます。しかし、それはただの始まりに過ぎません。Roland Cloudには、世界的なアーティストや専門のサウンド・デザイナーによる新しいパッチやパターンが豊富に用意されており、常にインスピレーションを与えてくれます。
◆ハードウェア・インテグレーション
TR-808ソフトウェアは、TR-8S Rhythm PerformerおよびTR-08 Roland Boutiqueとシームレスに統合できます。TR-8SのパターンをTR-808プラグインに直接転送したり、DAWでビートを作成してハードウェアに送り返したりすることも可能です。また、TR-8SやTR-08を使ってプラグインを直接ハンズオンでコントロールすることもできます。
※最新の動作環境はメーカーページをご参照ください。