Supersonic Compuphonic
JUPITER-4の兄弟であり、1979年発売のこの希少なシンセサイザーは、ぶ厚く豊かで刺激的なサウンドを特徴とし、中古市場での人気も高まる一方です。
回路レベルまで音響的に正確なPROMARSプラグインは汎用性が高く、当時のローランド・シンセサイザーの紛れもない特徴である大きな低音とリード音を響かせます。
◆大きな弟
当初はJUPITER-4の「小さな弟」として設計が進められていたPROMARSですが、その小ささに似合わずマイクロプロセッサー制御により安定性と柔軟性を実現し、それにアナログの豊かなサウンドを合体させ、さらに内蔵メモリを備えたシンセの黎明期のモデルの1つでもありました。このパワフルなモノフォニック・シンセは、歪んだ太いリード・サウンドや、パワフルなロー・サウンドが自慢で、小さな体に大物が宿ることがあることを証明しました。
◆別世界のトーン
JUPITER-4は1ボイスごとにVCOとサブオシレーターを1つずつ持っていましたが、PROMARSはそれを2つずつ備えていました。演奏者はそれらをデチューンして、独特のユニゾン・コーラスエフェクトを生みだし、4 VCOシンセのようなサウンドを作り出すことができました。その音は文句なく大きく、太くうなる低音や焼け付くようなリード音にはなくてはならないシンセとなっていきました。
◆自分のPROMARSをプラグインしよう
PROMARSのソフトウェア版では、オリジナルの設計仕様を採用し、各アナログ回路をパートごとに詳細に分析して、この希少なビンテージ楽器のサウンドを完全に再現しています。それに加えて、プラグインでしか得られない新機能も備えています:
・各オシレーターはレンジを拡張して柔軟性を高めています。
・LFOには新たなランダム波形設定が加わりました。
・ノイズとパルス幅はユーザーが完全にコントロール可能。
・テンポ同期機能を備えた先進のアルペジエーター。
・最新のエフェクト:リバーブ、ビットクラッシャー、テンポ・ディレイ。
◆ハードウェアとの統合
PROMARSは、ローランドのSYSTEM-8、SYSTEM-1、およびSYSTEM-1mハードウェア・シンセをホストにPLUG-OUTシンセとして使うこともできます。これにより、パソコン上のDAWで作業をし、それとまったく同じサウンドをハードに取り込んでライブ演奏をすることができます。さらに、ハードウェアとソフトウェアの間でサウンドのやり取りをして、ハードウェアをハンズオン・コントローラーとして使用することもできます。
※最新の動作環境はメーカーページをご参照ください。