Fender Custom Shop
MBS 1954 Telecaster Journeyman Relic Dirty White Blonde Master Built By Dale Wilson SN. CZ578274

本機は近年人気沸騰中のMaster Builder Dale Wilsonが製作した1954 Telecasterが入荷！

近年では増々稀少になりつつある軽量な1ピースアッシュ材を贅沢にボディに使用、ブラックガードとのメリハリが効いたコントラストが美しく映えるホワイトブロンドフィニッシュのテレキャスターです。見るからに極薄で仕上げられたニトロセルロースラッカーフィニッシュはアッシュ材の導管に沿って表面に艶めかしく複雑な段差を表現。長い年月を掛けていぶし銀のルックスに仕上がった様子のDirty White Blondeがどこか柔らかな印象で周りとの色合いの調和も高めています。Journeyman Relicとは言え流石の風格でボディの塗装剥がれやピックガードの削れだけでなく、色焼け具合の違いによるムラが表現された1ピースのクォーターソウンメイプルネックにもDaleならではの匠の技が光ります。

さらにポイントとなるのはレトロなルックスだけでなく弾き心地とトーンにも大きく影響を与えるBigsby B16ユニット！Bigsbyユニット独特の弦の張り方に由来するおおらかなテンション感が生み出す、どこかルーズで野性味を感じさせるアコースティックな鳴りはまさに唯一無二！ユニット自体に質量があるためこの特有のルーズさ持った鳴り感を魅力的なバランスでキリっと引き締めてくれる辺りがBigsby製品が多くのギタリストに長く愛される所以なのでしょう。B16ユニットに合わせて搭載されるブリッジサドルは3弦が巻弦だった時期のオールドスタイルでネック側に設定されるケースが多いのですが、スペックシート作成時に現代的な使い勝手を優先するためエンド側に下げて搭載するように指定を入れてオーダーしている点も当店のコダワリポイントです。

ネックグリップはロー～ハイポジションの厚みの差が小さく、全てのポジションにおいて同じような感触で握り込むことができるModern Vを採用しております。指板ラジアスはヴィンテージスタイルの7.25R、フレットサイズはやや現代的にNarrow Tall/6105を選択することで伝統的なFenderらしさとさり気ない扱い易さと耐久性を組み込みました。コードストロークでガンガン掻き鳴らすのも良し、「普通」のテレキャスターではできない、Bigsbyユニットによる緩やかなアーミングとアコースティックな鳴り方を活かした現代風のメロウなジャズに使用するのもまた良しだと思います。

最後にピックアップは当然Josefina女史によるハンドワウンドピックアップをセレクト。ネック側にも程好いパワー感を持たせ現代的な使い易さを意識したTwited Tele Neck、太さを確保しつつカラッとしたアメリカンなサウンドがゴキゲンなOBG(Original Black Guard) Bridgeのコンビネーションを採用。3ポジション全てがバランス良く、ミックスポジション時の歯切れの良さもさらに際立つようなセレクトです。
抜きん出たニュアンスの良さに定評のあるハンドワウンドピックアップは、ギター本体の素晴らしいマテリアルが生み出す至高の鳴りを余すことなくアンプへ送り込み、ギターの振動をプレイヤーの声として表現力豊かにアウトプット、時には叙情的に、時には激しくオーディエンスの感情を揺さぶります！！

古くはDobroや、Rickenbackerに勤めるという経歴を持ち、2003年にFender社へ入社以来、その卓越した製作技術を評価され2005年には早くもCustom Shopのスタッフとして籍を置き、C.W Flemingや、Stephen Sternらに師事しながらその技術をさらに磨く事で2011年遂にMaster Builderの称号を手にしたDale Wilson氏（デイル・ウィルソン）。2012年Tokyo Guitar Showに初来日を果たした彼の作品の誠実な作りと完成度の高さは当時から既に名匠の風格が漂っておりました。

現在Daleの作品は世界的に非常に人気が高く、そのためオーダーから入荷までの期間がマスタービルダーの中でも最長クラスとなっており、日本国内でも市場に出回る数は常に僅少です。ぜひお早めにご検討下さい。

Serial No. CZ578274
Weight≒3.29kg
Date 10/21/2024
ハードケース、認定証等付属