P.R.S.
USED 中古 Modern Eagle 2004 Abalone SN. 4 90635

2004年製の初代Modern Eagleの委託中古品が入荷致しました。
2000年代にPrivate Stockに次ぐコアラインのトップモデルとして君臨した「Modern Eagle」。ベーシックなスペックとしてブラジリアンローズウッドネック/指板/ヘッドストック採用に加え最上級グレードのメイプル材をボディトップに配した贅沢極まりない極上マテリアルセレクトは他ブランドのレギュラーラインナップの追随を許さず、PRSファンならずとも惹きつけられる圧倒的な存在感に憧れを抱いた方も多いはずです！

極薄サテンニトロフィニッシュのボディは見事に褪色しており風格あるルックス。さらに恐らく元々の木地の色味や密度、ステインの木地への染まり具合の違いに因るものと思われる、中心と両端のカラーの深さに差が出ている点が表情にとてもユニークな印象を生んでおります。極上フィギュアドとは別の面からも自然の素材を用いる面白さ、奥深さを感じずにはいられません。
サテン仕上げの塗装は全体的に新品時よりもややツヤが出ている印象で、トップ、サイド、バックに複数見られる細かな打ちキズやピッキングスクラッチ等の使用痕が付いています。ブリッジ下やピックアップキャビティに未だに残っている濃いAbaloneカラーを見つけると何となく完成当時の姿も想像してしまいますね。
ボディバックにもいかにも良さそうなマホガニー材が使用されており、適度な重量感が生む心地良い安定感と伸びやかでコクのある絶品トーンを紡ぎ出します。美しくも立体的なカッタウェイはハイポジションの演奏にもスムーズに対応し、セットネックジョイントとは思えないようなPRSならではの高い演奏性が広くプロフェッショナルなミュージシャンにも愛される所以と言えるでしょう。

贅沢なブラジリアンローズウッドのネック&指板も全体的にツヤが出ており、小さなキズも散見されます。パーカッシブながらもメイプルネックとは異なる硬質さの太くダークで上品ささえ感じさせるアダルトなレスポンスは一度病み付きになるともう抜け出せません。フレットの減りも場所によって感じさせますが、しっかりと弾かれてきた楽器らしい一体感のある音楽的な鳴りは20年モノならではの魅力とも言えるでしょう。指板面の色味がローポジションとハイポジションで異なっているのも印象的です。付属するイーグルタグでは新品出荷時のセットアップは.009-.042と記載がありますが現在は.010-.046でのセットアップとなっております。

ピックアップはModern Eagleとのコンビネーションではお馴染みの名機「RP」モデルを2基搭載。控えめではありながらも程好いパワー感とミッド～ハイミッドの押し出し感がクリーンでもドライブでも非常に心地良く、この極上ウッドマテリアルが生み出す鳴りを太く豊かにアウトプット。どのPUポジションをセレクトしても分離感に優れながら耳に痛くない、オーガニックかつリッチなトーンが実戦面でも圧倒的な存在感を見せてくれます。
シンプルな2ハムバッカーレイアウトはトーンノブのPush/Pullで各ピックアップのコイルスプリットを可能としており、見た目以上のサウンドメイキングの幅も嬉しいですね。スプリットした繊細なサウンドは空間系のエフェクトを掛けたアルペジオなどとの相性も抜群。さらにボリュームポットにはハイパスコンデンサが搭載されており、手元のボリューム操作とコイルスプリットとの組み合わせでファンキーなプレイやカントリーリックに最適な渇いたサウンドも出力が可能。まさにジャンルを選ばず万能の1本として手放せない愛器となることでしょう。

金属パーツのくすみや劣化も年式相応に見られますがエレクトロニクスも元気で現状演奏には不安は感じない良いコンディションが保たれています。その後マイナーチェンジを行いながら後発機が登場する機会はありましたが、やはり初代Modern Eagleへの憧憬と凝縮されたスペックや存在感はPRSファンの方にとって抜きん出ていたはずです。ぜひこの機会に貴方のコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。

Serial No. 4 90635
Weight≒3.83kg
ハードケース、CITES承認書類、イーグルタグ、マニュアル、ステッカー等付属
※ハードケース内のポケットを留めるベルトの片方が破れ気味です。