クライオジェニック(CRYO)処理を施したステンレス製ミリサイズの弦高調整用イモネジです。
1弦、6弦用の8mm (4本)と2弦～5弦用の10mm (8本)の計12本セットになります。
クライオジェニック(CRYO)処理とは耐久性の求められる工業製品から宇宙開発に至るまで金属の耐久性を向上させる処理で、楽器業界でも以前から電装系パーツに採用されてきました。
弊社のCRYOは金属部分だけでなく皮膜部分にも過剰な負荷をかけない方法として従来の液体窒素ではなく窒素をガス状にして冷却を行うため、サーマルショックを極限まで抑えることに成功しております。
冷却ガスによる超低温域での処理によって原子間の摩擦が減少し分子のみならず原子レベルで凝縮が起こり、正しい配列へと再配列が起こりより上質な金属へと生まれ変わります。
また錆に対しても強くなる特性があります。
元々耐久性や錆に強いステンレス材ですがイモネジを製作する過程で金属加工のストレスはどうしても発生してしまいます。
そこでクライオジェニック(CRYO)処理を施し、ストレスを受けない状態にすることで更なる耐久性の向上を実現しています。
金属疲労に強くなることはネジ穴の潰れにくさに繋がりギターの場合、弦高調整などのメンテナンスで触れる機会が多い為、非常に有効的だと考えています。
イモネジは一見地味なパーツに思えますが、ギターの調整には欠かすことの出来ないパーツです。
弦高調整をしようとした際に錆びていて回らない、レンチが入らない、ネジ穴が馬鹿になっているという経験はありませんか？
演奏時触れる機会の多いイモネジは汗や油によって錆びやすく、経年で固着してしまいます。
そうなるとレンチが入っても回らず、無理やり回した結果ネジ穴がつぶれてしまうというトラブルに繋がってきます。
そこで耐久性と耐腐食性を更に高めたクライオジェニック(CRYO)処理ステンレス材に換えることでそういったトラブルの回避に有効的です。
今までギターパーツとしてのCRYO処理は音質の向上に重きを置きポットやジャック、配線材などの出音に関わる製品にのみ行っておりました。
ですが今回は音質という観点よりも工業製品(車の部品、工具、刃物など)が求める耐久性、耐腐食性、耐摩耗性を実現するという目的でイモネジにクライオジェニック(CRYO)処理を施しました。
イモネジという小さなパーツですが快適なギターライフの為にはメンテナンス時における煩わしさの軽減も必要だと考えています。
素材：ステンレス材(CRYO処理済み)
サイズ：8mm & 10mm
調整の際は1.5mmの六角レンチをご使用ください。