All 15 tracks: I Want You Back/ Rock With You/ Human Nature/ The Way You Make Me Feel/ I'll Be There/ Thriller/ Liberian Girl/ ABC/ Ben/ Don't Stop Till You Get Enough/ Lady in My Life/ Billie Jean/ She's Out of My Life/ Off the Wall/ Man in the Mirror/
■傑作アルバム『GRATITUDE』で一気に注目を浴びたアダム・ラファティは、続いて発表したアルバム『CHAMELEON』に収録のマイケル・ジャクスン作品「Billy Jean」のYouTube動画によって更に広くその名が知られるようになった。その後に発売されたタブ譜付き教則DVD2種、フィンガースタイル・ギターにアレンジされたスティーヴィー・ワンダー作品を学ぶための教則DVD『HOW TO PLAY THE MUSIC OF STEVIE WONDER』とジャクスン・ファイヴ作品を学ぶため教則DVD『HOW TO PLAY THE MUSIC OF THE JACKSON 5』も日本での彼の人気を決定づけることとなった。
さて、そのアダム・ラファティのニュー・アルバムが本作である。マイケル・ジャクスン作品15曲を彼ならではの緻密なアレンジで新たな魅力をもったソロ・ギター・インスト作品として蘇らせることに成功している。マイケル・ジャクスンが「キング・オブ・ポップ [King of Pop: ポップ・ミュージック界の王]」と呼ばれるほどのスーパースターだから「そのカヴァー・アルバムを作れば売れるだろうなぁ」という安易な発想から本作が制作されたのでない事は明らかで、前述のたスティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクスンに対してアダムは特別な思いをもっていることが窺える。それは彼等のヒット曲の数々を愛し、その楽曲の魅力を熟知した者だからこそ出来たアイデアや工夫がギター・アレンジの妙に活かされていると思えるからだ。「I'll Be There」などはマイケルへのオマージュをたたえたアダムからのレクイエム(鎮魂歌)にさえ聴こえる。アルバム・タイトル『I REMEMBER MICHAEL』は「僕はマイケルを憶えている」というよりも「僕はマイケルを忘れない」と訳すのが適当だろう。本作の正式発売日もマイケルの誕生日8月29日とされている。(輸入元解説より)