【週刊イケベミュージック・マガジン📖#22】ギター木材レポート第二回!ネック編 2026.8.28配信分



みなさんこんにちはーAngus Ogawaです。
残暑厳しい今日この頃、夏休みもいよいよ終盤に差し掛かってきましたね。
さて、今回はギターの木材に関して、ネックという角度から解説します。
ギターの心臓部とも言われるネックですが、実際にどんな理由でどんな木が使われているのか、詳しく見ていきましょう!
なぜネックは木で作られているのか?
ギターのネックは、ヘッドからブリッジまで張られた弦の強い張力を受け止めながら、プレイヤーが弦を押さえるための演奏面を作り、さらに弦の振動とも関わる重要なパーツです。
弦には常に大きな張力がかかっています。
その力を長期間にわたって受け止めるネックには、十分な強度が必要です。
しかし、ただ硬ければよいというわけでもなく、弦を押さえやすい形状に加工できること、温度や湿度の変化によって大きく変形しないこと、そして必要以上に重くならないことも求められます。
その条件を満たすのが木材なのです。
適切な種類を選び、十分に乾燥させることで、強度、剛性と重量、加工性のバランスを取りやすい。さらに木目の方向を活かして加工することで、長期使用に必要な性質を持たせることもできます。
また、ネックはギターの心臓部と言われるほど弦の振動と深い関係にあります!
弦を弾くと、その振動はナットやフレットを通じてネックへ伝わり共鳴します。
このときネック自体の剛性や質量、振動の伝わり方が異なれば、当然サスティンや倍音成分にも変化が出ます。
ネック材で使われる材と特徴
それでは実際にどんな材が使用されているのか見ていきましょう。
メイプル

エレキギターのネック材として最も代表的なのがメイプルです。
十分な強度と剛性を持ち、ネックとして必要な性能をバランスよく備えています。
木目が比較的明瞭で見た目にも特徴があり、ナチュラルな仕上げや薄いクリア塗装との相性が良いことも特徴です。Fender系のギターを中心に、多くのメーカーが採用しています。
ローステッドメイプル

メイプルに熱処理を施した木材です。
木材内部の水分や油分を揮発させ、剛性や安定性を高めた木材で、一般的なメイプルとは異なる外観や性質を持っています。温度や湿度の変化に強く、ネックの反りやねじれが起きにくいです。
マホガニー


マホガニーも昔からネックに使われている代表的な木材です。
Gibson系のギターをはじめ、セットネックのギターによく見られます。
メイプルと比較すると柔らかくて比重が軽く、加工がしやすい反面強度では劣りますが、中域の強調された温かみのある音が得られます。
ウォルナット




深みのある濃い色合いが特徴的な木材です。
ネック材に単体として使われるのはメイプルやマホガニーほど多くありませんが、一般的にはメイプルよりも柔らかく、マホガニーよりも硬い木材で、十分な強度があります。
近年では多弦ギターやベース、ハイエンド系のギターなどのネックとして、メイプルと組み合わせた5ピースで使用されることが多いです。
ウェンジ


ウォルナットよりもさらに濃い色合いが印象的な木材です。
こちらも多弦ギターやベース、ハイエンド系のギターなどで多く見られます。
メイプルよりも比重が重く硬いので、ハイゲインなセッティングでクリアな音を求める場合には相性が良いです。
その他(木材以外)


近年では、木材以外の素材をネックに使用するギターもあります。
代表的なのはカーボンファイバーです。軽量でありながら高い強度を持つため、ネックそのものに使用するほか、木製ネックの補強材としても使われています。
いかがだったでしょうか?
前回に引き続き、ネックという切り口で木材を紹介してみましたが、
もちろん材だけで音が決まるわけではありません。
ネックの太さや構造、指板、ボディとの接合方法、ナットの材質や精度、塗装など、
ネック周りだけで見ても多くの要素が影響し合っているわけです。
木材はやはり非常に奥が深い世界ですね…!
それではまた、お会いしまShow!!
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