SEAGULL by M.Shiozaki 解体新書

「新品なのにヴィンテージ・サウンドがするギター…」
ギター弾きなら一度は考える、そんな想いを徹底的に追求し実現したSEAGULL by M.Shiozaki というブランドを皆様はご存知でしょうか??
今回は、気になるこのブランドについて、徹底解説していきます!!

◆設計・ボイシングをヴィンテージマーチン研究家の“塩﨑 雅亮”氏が監修


“塩﨑 雅亮”氏はヴィンテージマーチンの研究家&個人製作家として、国内外問わず高い評価を得られております。
SEAGULL by M.Shiozakiは、その塩﨑氏が設計から加工方法、細部の仕上げに至るまで徹底監修されており、ギターのサウンドの核となるトップとバックのボイシングに関しては、塩﨑氏が全て一人で手掛ける特別なブランドです。

今回は、その塩﨑氏に直接インタビューさせていただく機会をいただきましたので、人物像とブランドへの思いやこだわりなど紐解きながら、各モデルもご紹介したいと思います。
担当秋田の超個人的な意見(笑)も交えながらお届けいたしますので、是非最後までご覧ください♪

◆まさにリアルヴィンテージ!!見た目のヴィンテージ感とヴィンテージさながらの響きを再現する為に施すエイジド加工!!


「これ本当に新品なの!?」

店頭で実際にご覧になった方がよく驚かれます。
近くで見てもまるで本物のヴィンテージと見間違うほどに、良くできたエイジング加工が施されているのです。
塗装の経年変化の質感、ウェザーチェックの入り方…日本の職人魂を感じます。

エイジドの加工レベルは3パターンございます。
品番の最後の部分に A01 A02 A03 と振られており、数字が大きくなるほどエイジング加工が強くなります。

残念ながら現在当店にはエイジドレベル1の在庫がありませんので、エイジドレベル2から見ていきましょう!!


SD-50 1940 Aged (TA/A02)

定番のD-18スタイルです!!
遠目から見ると程よく使いこまれた雰囲気の良いD-18です。
トップの焼け方もリアルですね~
ちなみにエイジドレベルの前についている「TA」という表記は「トリファイドアディロンダックスプルース」という意味で、熱処理加工が施されたアディロントップという事ですね!!
塩﨑さん曰く、『ヴィンテージギターの修理で、刃物を入れて削ったりする機会があるのですが、トリファイド加工された木材に削った時の質感は、まさにそれと同じで驚きました』と。
トリファイド加工ももちろんすごいですが、本物のヴィンテージに刃を入れたことがある塩﨑さんがすごすぎます(笑)。

さて!!グッと近寄ってみましょう!!
よく見ると、いかにも「ちょっと油断してぶつけてしまいました…」的な打痕が見られます(笑)。
でもこの感じがとてもリアルに感じませんか??
塗装の艶感もリアルに使用されてきた程よい曇り方になっており、とてもリアルです。

さらにグッと近寄ってみましょう!!
見る角度が変わるとウェザーチェックが細かく走っています!!
これぞ職人芸!!一体どうやって加工しているのでしょうか…

SD-60 1940 Aged (TA/A03)


こちらもド定番のD-28スタイル!!
こちらはエイジドレベル03のモデルですが、先程の02モデルと比較すると明らかに傷の具合や塗装の引き方が違うのが見て取れます。
「歴戦の猛者」感がすごいですね…

更にグッと近寄ってみましょう!!
弾き傷のリアルさがすごいです…
塗装の艶感もレベル02と違い、かなり曇っているのが判ります。
また、塗装自体の厚さもより薄く仕上げられていて、サウンドにも影響している気がします。
レベル03の方が、より乾いた鳴り方になっていると思いました!!

思わず「クラックかな!?」と疑ってしまうようなエイジング加工も…
ご心配なく。クラックではありません。エイジング加工です(笑)。

エイジング加工は、完成したギターの塗装を磨いたり、傷をつけたりするのが一般的ですが、SEAGULL by M.Shiozakiのエイジドを施されている職人さんは、塗装の段階から、イメージするエイジドの仕上がりに併せ、塗装の固さ、薄さを調整されるとの事です。
これにより、見た目だけでなく楽器の鳴りまで作っていくのだとか…
塩﨑さんもご満悦の仕上がり… 専門の加工業者さん凄すぎます!!

バックやヘッドの裏側まで… 細かい所にもエイジング加工が施されています。
ウェイバリーペグのエイジド感も渋いですね~!!

000-82 Cutaway Aging Adirondack Spruce Top


実はエイジング加工していないこんなモデルもあったりします… (※廃盤モデル)
000-42のカッタウェイスタイルとなります。
カッタウェイが入るだけでモダンなルックスになりますね!!

トップのアディロン材にはエイジング処理が施されていますが、塗装のエイジング加工は施されていないというモデル。
う~ん… なんだかすこしややこしいです(笑)。

塗装のエイジング加工が施されていないので、外観は大変綺麗なド新品!!
いかにも40番台らしく光輝いております♪

しかしながら、トップ材はエイジング加工が施されていますので、鳴りは少し枯れた印象があります。
最初からパーンと音が前に飛んでいく感覚は、ヴィンテージマーチンを研究されている塩﨑さんならではの出音だと思います。
トップとバックのボイシングだけでなく、ボディを組み上げるところまでを塩﨑さんが手がけているそうです!!
やはり40番台への思いの強さがうかがえますね。
エイジドシリーズでは無いですが、これもまた魅力的なギターです。

◆年代ごとの細かな仕様も徹底的に再現!!

マーチンファンの方(特にヴィンテージファン)は、「〇〇年製の〇〇のこの仕様が良くてね~ たまらんよね~」なんて話でお酒が呑めると思います。
判ります。僕もそうです(笑)。

特に出てくるのが「リアシフト派かフォワードシフト派か問題」
勿論SEAGULL by M.Shiozakiでも再現しております♪
ドレッドノートモデルは1937がフォワードシフトブレーシングで、1940がリアシフトブレーシングになっています。

ブレーシングの交点がブリッジ側に寄っているか、サウンドホール側に寄っているかの違いなのですが、サウンドに大きく影響いたします。

1937のフォワードシフトブレーシングモデルは、サウンドホール側にブレーシングの交点が寄っている為、トップ板の振動しやすい面積が広く、ラウドでダイナミックなサウンドになります。

対して1940のリアシフトモデルは、ブリッジ側にブレーシングの交点が寄っている為、トップ板の振動しやすい面積が狭く、タイトで芯の強いサウンドになりますね!!

この辺りはお好みですが…「仕様の違いを好みによって選べる」という事が、とてもとても贅沢な事なのです。
本物のヴィンテージマーチンだとまず購入できる個体が少ないですし、ましてやお値段は目が飛び出るくらいになってしまいます。
また、現在のマーチンが製作するヴィンテージ復刻モデルの「オーセンティックシリーズ」では、D-28のリアシフトモデルが廃盤になってしまっています…

そういった贅沢な仕様違いをセレクト出来、なおかつお値段も比較的お求めやすい設定になっているのです!!

細かな仕様はそれだけではありません!!
バックのジグザグバックストリップ、内部の割れ止めテープetc…
ヴィンテージファンが「これこれ!!」と言いたくなるような仕様がたっぷりです。
また、特定の仕様ではありませんが、ヴィンテージギターを手に取ったことがある方ならお判りになるであろうあの独特の“軽さ”まで再現されているそうです。
トリファイド材や各材料の厚み等もあるのでしょうか…
とことんこだわられている点にほんと、感服いたします…

◆国内有数の優れた職人が素晴らしい材で仕上げる事によって、ルシアーメイドに匹敵する実力を高コスパで実現!!

SEAGULL by M.Shiozakiは、冒頭にも申し上げた通りギターのサウンドの核となるトップ材とバック材のボイシングを塩﨑さんご本人が行います。
ブレーシングというと、材の配置や幅・厚みの違いで音が変わるという認識でしたが、塩﨑さんは実際にヴィンテージのギターを分解(!?)してブレーシング材の接着面の形状や加工具合、接着の強度に至るまで研究されており、SEAGULL by M.Shiozakiのギターにはそのノウハウが詰め込まれているとの事です。

ヴィンテージの音がする理由がわかりましたが、塩﨑さんのヴィンテージ愛...凄すぎますね!

「実際に塩﨑さんがトップ板を仕上げていらっしゃるところ」

「本物のヴィンテージギターのブレーシングです。本当に削っていますね(笑)」

ボディの組み込みは国内有数のギター工場のベテラン職人によって仕上げられています。
加工に関しては塩﨑さんが工場に訪問し打合せ、作業担当者に直接技術指導までされており、これによって、非常に素晴らしいクオリティの商品を、この価格帯でお届けする事が出来るのです!!

また、材料も大変素晴らしいものを使用しております。
海外の個人製作家が利用する良材を取り扱っているウッドサプライヤーから調達した木材を、トリファイド加工したものを使用されており、
本物のヴィンテージマーチンに使用されていたものと遜色ないのではないかと思う程に、素晴らしい杢目の材ですので、「杢目フェチ」の方にも大変おススメでございます(笑)。

トップのアディロンダックスプルースが美しい…
近年では目の広いものが多いですが、ビシッと目の詰まったアディロン材が使用されております。
キラキラと霜降りがかるような箇所もあって素晴らしいです。

SD-60 1940のマダガスカルローズウッド!!
柾目に近い大変美しい材です。

SD-50 1940のマホガニー材!!
こちらも目の詰まった美しいマホガニー材です。

SD-50 1940 の弦交換をしている際に指板を撮影してみました。
真っ黒で目の詰まったエボニー!!良きですねえ~
ヘッドのサップも個性的で大変カッコ良いです。

-塩﨑 雅亮- プロフィール
CSN&Yのマーティン・サウンドに魅了され、ギター製作に目覚めた塩﨑 雅亮氏は、1982年シーガル弦楽器工房を設立。(現、エム・シオザキ弦楽器工房)

中島 馨さん (Kaoru Acoustic Craft)、日高 雅樹さん (HIDAKA GUITARS)、高崎 和義さん (Fellow)など、日本を代表するギター製作家が工房には門下生として名を連ねる。

ギター製作における知識と技術は当時から既にトップ・クラスであり、現在も日本屈指の製作家として、非常に高い次元でのギターを輩出し続けている。

ヴィンテージマーチンの研究にも余念がなく、その第一人者としても広く知られている。

◆塩﨑さんに十問十答!!

Q1. 塩﨑さんがギター製作をはじめられたきっかけについて教えてください。

中学生の時にギターを弾き始め、高校生になったときに“CSN & Y”のレコードに出会い、そのギターの音に聞き惚れました。
そこで使用されていたギターがMartin D-45でした。
その衝撃的な出会いがきっかけとなり、子供のころからもの作りが好きだった私はその惚れ込んだD-45の音を再現したいという気持ちからギター製作を志すようになりました。

Q2. ギター製作において、一番気にかけていらっしゃる事、大事だと思う事は何でしょうか??
また、「一番大変だな… 難しいな…」と感じる事は何でしょうか??

製品としてギターが、仕上がるまでには木工加工や塗装の技術、それに楽器として音を作るという事で大変な事は多岐にわたります。その中でやっぱり音ですね。ギターは、木製品なので木工芸的な、“木目の魅力” “デザイン”が重視されることもありますが、演奏をするための“楽器”なので音が一番大切。音作りを一番重要なポイントとして製作を行っています。

Q3. 塩﨑さんが感じていらっしゃるマーチンギターの魅力は何でしょうか??
また、それをSEAGULL by M.Shiozakiや、ご自身が製作されるギターに対して、どのように落とし込まれていらっしゃるのでしょうか??

Martinギターは、18type / 28type / 45typeなど、シリーズによって技術的に出音を変えています。
ギターづくりのきっかけとなった45typeも、どうすればこの音を再現できるのか、どういった技術を使っているのか、どうしても解明したかったんですね。
試行錯誤を重ね、工房を設立したその年にようやくその技術を紐解くことができました。その技術を紐解くのに6年もの歳月がかかっていたんですね。
その中で18type / 28typeの技術も解明することができました。

エム・シオザキ/SEAGULL by M.Shiozakiどちらにも、Martin タイプのギターを製作する際には、そのモデルや年代に合わせたより忠実な設計を採用し、リアリティのある音がするように落とし込んでいます。

一昔前ではしばしば、国産のギターのことを和の音、GibsonやMartinのギターを指して洋の音と表現していました。

国産のギターはどのようなブランドでもアタックの次に音が出るような個性があり、対してマーチンやギブソンはアタックと一緒に音が出る、音に遅れがない個性を持ち合わせます。

Martinサウンドを追及する私は、頭に音が出るようにこだわってギター製作を行っています。

Q4. 塩﨑さんが設計されているブレーシングパターンについて教えてください。
本家プリウォーマーチンと比較して、敢えて変えている点等はあるのでしょうか??
それはどういった狙いがあるのでしょうか??

本家と比較して、何か特別に変えている点は無いですね。
シリーズや年代による技術的な変化に忠実に、よりリアリティを求めて、再現性の高い仕様を採用しています。
ヴィンテージを再現するにあたっては同じ条件の方が良いですよね。
勿論、エム・シオザキのマーチンタイプとSEAGULL by M.Shiozakiでも変化は付けていません。

Q5. SEAGULL by M.Shiozaki でアジャスタブルロッドを採用されている理由について教えてください。エイジドシリーズの再現元である40年代のマーチンはT-Barのロッドが仕込まれていますが、SEAGULL by M.Shiozaki はアジャスタブル仕様のロッドが採用されていると思います。
一般的にはT-Barロッドの方がアジャスタブルロッドのものよりネックが振動し良い音になると言われておりますが、塩﨑さんはどのように感じられていますでしょうか。
それぞれにメリットとデメリットがあると思いますが、SEAGULL by M.Shiozaki でアジャスタブルを採用している理由はどのようなところにあるのでしょうか??

おっしゃるようにT-Barロッドは、芯のコアの部分がしっかりしていて音の面が良いのですが、使う環境によってはギターのネックが動いて、その程度によってはその修正の為にフレットの打ち直しが必要になります。この修正にはそれなりの費用もかかりますね。
環境や弾く人によってネックの弦高調整は様々なので、アジャスタブルの方が簡単に弦高調整(ネック調整)ができますし、個人でそれが可能です。購入後のメンテナンスを考慮して、より現実的な仕様を採用しています。

Q6. エイジドシリーズに施されている、塗装のエイジング加工について教えてください。
ヴィンテージギターは、経年によりラッカー塗装が馴染み、木と一体化して振れるようになることで、あの独特のサウンドが完成されていると思います。
塗装がギターサウンドに及ぼす影響は多大なものだと思いますが、SEAGULL by M.Shiozakiで採用されているエイジング加工は、サウンドにどのような影響をもたらすのでしょうか。
また、エイジドレベルによってサウンドも変わって来るのでしょうか??大変興味深いポイントです。

ヴィンテージは経年で、塗料の膜が薄くなって塗装自体にクラックが入ります。
塗膜が薄くなっていくことで板が自由に動きやすいようになるんですね。
また、弾き傷等で塗膜が剥がれてしまったりする、こういった使用感・経年変化によってヴィンテージ独特の質感を持つようになります。

エイジド加工をすることで、あえて塗装にクラックを入れて、傷をつける。
SEAGULL by M.Shiozakiでは傷のレベルを3段階で分けていますが、傷のつけ具合によって剥がれが大きくなると塗膜の厚みに差が出ます。
新品でもクラックが入りやすいように下地の時点から塗装にこだわりを持っており、また、当シリーズで採用しているボディトップ・ブレーシングのトリファイド加工材が持つ特性によりVinatage Martinの独特な質感に限りなく近い響き・サウンドに仕上がっています。

エイジド加工だけでなく、塗装技術・トリファイド加工材等、様々なこだわりがそろっていることでよい相乗効果が生まれました。

Q7. 製作工場の技術力は、塩﨑さんの目から見て如何でしょうか??
エイジングの加工技術も含め、日本工場の技術力の高さを私は感じているのですが、塩﨑さんの目線から見た時にどのように感じていらっしゃるかお教えください。

工場ではネック加工やバインディング、塗装等、一つ一つの技術に熟練したスタッフが配置されています。工房で、個人ですべてをやっている人より、各セクションにおいて高い技術が発揮されますので、技術的には工場の方が高いと考えます。
私が一人で製造を行っているエム・シオザキよりもSEAGULL by M.Shiozakiの方が製品クオリティが高いんじゃないですかね笑

個人だと得意不得意がありますから、そういった点で工場は技術力が高いといえます。

しかしながら、音作りの面をこだわっている工場は意外と少なく、設計図通りにしか仕上がらないこともしばしば。そのままだと音にこだわれないというデメリットもあります。
SEAGULL by M.Shiozakiでは、音へのこだわりを追及し、私の手でトップ材・ブレイシングの加工を行っており、その音の心臓部を工場へお渡しするようにしています。

Q8. サウンドの拘りについて教えてください。
個人的な意見となりますが、SEAGULL by M.Shiozaki のエイジドシリーズは、本家のヴィンテージマーチンに非常に近いサウンドに感じます。
40年代のマーチンらしいパンチがありつつも枯れて落ち着いた基音の部分は勿論ですが、その奥にある部分に独特の柔らかさと味わいのある表情が見えるような気がするのです。
上手く言葉で言い表すことが中々難しいのですが、マーチンのあの独特な硬さと柔らかさと倍音のバランス感がこのSeagull Guitarから感じ取れるような気がするのです。

Martinギターの音の構成はシリーズや年代によって様々です。
エム・シオザキ/SEAGULL by M.Shiozakiではその年代やシリーズ毎の低音から高音までの出音の成分感を細かいところまで再現するようにしています。
マーチンによる技術的な事での音の変化、それをリアルに再現することにこだわって製作を行っています。

Q9. 個人的な質問ですみません…私が所有しているで特に好きなものが「Martin D-28 Authentic 1941」という影響もあって、SEAGULL by M.Shiozakiの40年スタイルのドレッドノートが大好きなのです。
リアシフトならではの、右手のタッチでトーンをコントロールしていける“マニュアル感”と、鳴りすぎない絶妙なバランス感があると思います。まさに「イチオシ!!」なのですが、塩﨑さんが一番気に入ってらっしゃる品番はどちらでしょうか??

私はD-45が一番好きなのですが、SEAGULL by M.Shiozakiでは現在ラインナップが無いので、
1937年のフォワードシフトの感じももちろん好きなのですが、イチオシとしては1939年~40年代初期ですね。

1937のフォワードシフトでは、1~6弦までの低音と高音の音の広がりがある出音の質感が魅力です。
1940のリアシフトは、タイトにまとまった質感が前に出るだけでなく、やや広がった指向性の広い出方が特徴で、イチオシの1939のリアシフトは、タイトにまとまった質感の音が表板から直線的に出ます。タイトなサウンドが前に抜ける、1939仕様の出音が好きです。

Q10. 最後の質問となりますが、既にヴィンテージに非常に近いサウンドに仕上がっている Seagull ギターですが、このギターをご購入されたお客様が
今後長い時間をかけて弾き込んでいく事によって、どのようなサウンドの変化が訪れる事が予測されますか??また、どのような方に「このSEAGULL by M.Shiozakiを手に取ってほしい」と強く思われますでしょうか??

弾き込むことで変化はすると思います。
トリファイド加工材を使用しているのでその変化のスピードは読めないですが、、

SEAGULL by M.Shiozakiは、製品完成時点で50年程経年したような音に仕上がっているように思います。それは30年ほど前によくプリウォーのMartinを修理していて、その頃に弾いていた音の質感に似ていると思うからです。

今時点では80年程経過しているわけですが、より枯れた音質のように思います。
ですので、今後弾き込ことで音は変化していくと思います。

ご購入いただいた方には是非愛用して弾き込んでいってもらいたいですね。

如何でしたでしょうか!!
SEAGULL by M.Shiozaki の魅力を少しでもお判りいただけましたでしょうか??
少しでも気になった方は、是非ハートマンギターズまでお越しください!!
実際に触っていただくと、その魅力を実感して頂けるはずです。
皆様のお越しをお待ちしております!!

-店舗・お問合せ-

ハートマンギターズ