【週刊イケベミュージック・マガジン・アーカイブ#7】レスポール特集第三回 進化の遍歴編! 2026.4.10配信分



コンニチハ~ Angus Ogawaです。
最近はすっかり暖かくなってきて、いろんな服が楽しめるのに心ウキウキしております♪
そんなウキウキとリンクするように、聴いている音楽もそういったものをチョイスするようになります。
今日は高揚感も出したいなーということで
the HIATUSのアルバム『Trash We’d Love』をチョイスしました~。
1曲目の“Ghost In The Rain”が特にお気に入りです♪
ピアノの前奏から、程よく歪んだギターのアルペジオ~刻みに切り替わり、
メロウな歌が始まるのですが、
オルタナティブロック然としたサウンドに、エモーショナルコアの香りも漂ってきて、
幅広い音楽的アプローチが溜まらないですね~!
さて、前々回で、レスポール誕生の歴史を追いかけましたが、
今回はさらに深堀りを・・・!
エレキギター“レスポール”は、紆余曲折を経て、
そのアイデンティティが完成していったのであります!
今回はその遍歴を追いかけようと思います!
1952年製 レスポール

Gibson社は、初回生産分のレスポールのカラーリングにゴールドを選び、“ゴールド・トップ”を世に送り出しました。
レス・ポール氏がこの色を選んだ理由は、『ゴールドは豊かさを象徴する色。あの色は最高のもの、最も優れたもの、最上級のものを表している』ということでした。
1952年製のレスポールの特徴は、トラピーズブリッジに、浅めのネックジョイントアングル、P-90ピックアップが搭載されていることです。
トラピーズブリッジは、ボディの底部に固定、そこから伸びる金属のバーが、ブランコ(Trapeze)のように中吊りになっているのが特徴です。弦の固定と弦高・ピッチの調整が一体になっているため微調整が難しい一方で、弦を浮かせて固定するため、柔らかめのテンション感になっていて倍音が出やすくなっています。
ネックジョイントの角度が1度で浅めの構造になっているのも相まって、サスティーンもあって、アコースティックギターを思わせる豊かな響きを得られます。
P-90ピックアップは当時のGibson社の主力ピックアップ、ES-175などのフルアコースティックギターにも搭載されていたのを、ソリッドギターにも採用しました。
1954年製 レスポール

バー・ブリッジを採用します。テッド・マッカーティにより1953年1月に出願されたパテントのスタッド・ブリッジ/テールピースです。
その仕様変更に伴い、ネックジョイントの角度が1度から、3度に変更されます。それによりテンションが強くなり、アタックが強調されるようになります。
1955年製 レスポール
その後のレスポールのスタンダードとなる、チューン-O-マチック・ブリッジとスタッド・ブリッジ/テールピースのコンビネーションになります。
各弦のサドル調整ができる構造になっていて、細かなオクターブピッチの調整ができるようになりました。
1957年製 レスポール

ついにPU-490ハムバッキング・ピックアップ(P.A.F.)が採用されます!
ギブソン社の設計技師セス・ラヴァーの長年の研究によって生み出された、革新的なピックアップでした。1930年代から、ギターピックアップが抱えていたハムノイズ問題に対処したピックアップです。
従来1本だったコイルを2本使い、各々の巻線の向きと磁極を逆にセットすることで、電流の流れに干渉をおこさせ、ハムノイズを相殺し合う構造になっています。
これにと引き換えに高音域が減り、低めのトーンになりますが、シングルコイルピックアップとの明らかなキャラクターの棲み分けを図ることになります。
暖かく甘い、豊富な低域が出て重厚なハムバッカーピックアップのサウンドは、Gibsonのエレキギターのトーンキャラクターとして定着し、ギブソンサウンドとフェンダーサウンドの差別化する大きな要因となります。
1958年製 レスポール

名称を“レス・ポール・スタンダード”に変更され、カラーフィニッシュが、ゴールド・カラーからチェリー・サンバースト・フィニッシュへと変わります。
これは当時、レスポールの売上がかつての勢いが見られなくなったことで、テコ入れを行うことになったことが要因のようです。Gibson社は明るい単色や派手な単色を増やすのではなく、伝統的なバイオリン製造に由来するサンバースト・フィニッシュの採用を決めます。
トップのメイプル材の杢が上品なグラデーション塗装仕上げによって暖かく輝く様は、まるで高級家具を思わせます。トップの杢目は何一つとして同じものはなく、現在も数多くのファンを魅了しています。
1959年製 レスポール

ネック・グリップがひと回りスリム化、フレット幅も変更されました。その適度な肉厚さと握り心地が良いと多くのギタリストから理想形とされ、「59グリップ」と呼ばれています。また、ボディトップに「虎杢(トラ目)」と呼ばれる美しい木目が出たメイプル材が多く使われました。
P.A.F.も生産量が増えた時期で、自動停止装置のない巻線機を目視で止めていたのもあり、徐々にコイルの巻数が増える傾向があり、1957年~58年に比べて出力が高く中音域が太いサウンドの個体が多く、「理想のギターサウンド」として人気があります。
1960年製 レスポール

よりネックグリップをしやすいように薄くした「スリムテーパー」や、ネックジョイントの角度を3度から5度に変更してよりテンションが強くなり、トーンのアタック感が増しました。塗料は、退色しにくい赤い塗料に変更したことにより、経年変化しても鮮やかな赤みが残る“チェリーサンバースト”とよばれるカラーリングが施されています。1961年に、レスポールは大幅なモデルチェンジをしてしまい、ここで一旦は終わりとなります。
しかし、1966年にエリッククラプトンが、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズで奏でたギターサウンドが、1960年製のレスポール・スタンダードを、マーシャル・アンプにつないで鳴らしたもので、当時のリスナーに衝撃を与えます。これによりレスポールの人気が爆発して、1968年に復活・再生産となり、現在へ続いていきます。
かなり駆け足で、要点だけのつもりが長くなっちゃいました…!
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
次回は、レスポールの奥深いパーツに迫っていきます!
それではまたお会いしまShow!!
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