【週刊イケベミュージック・マガジン・アーカイブ#1】Angus Ogawaが語る、Telecasterについて 歴史編 2026.2.20配信分



みなさまこんにちはー Angus Ogawaです。
今回からはじまります、【週刊イケベミュージック・マガジン】のトップバッターを務めさせていただきます!
「テレキャスター特集か~、どんなこと書こうかな~」
とスマホで音楽を聴いていたら、どんどん脱線(笑)
「Flower Travellin’ Band」のアルバム「MAKE UP」に落ち着きました!
所謂日本のロック黎明期に活躍したバンドで、
多くのアーティストに大きな影響を与えています。
中でも、アルバムタイトル曲になっている「MAKE UP」がお気に入りです。
歪んだオルガンのリフから始まる、スピード感のあるイントロがメチャクチャにカッコいい!
ジョー山中氏のオリエンタルなボーカルシャウトにやられます。
石間秀樹氏のギターが、ロックの基本をしっかり押さえながらも、
シタールを思わせるようなフレーズを随所にいれたりで非常にユニークです。
1973年の作品ということですが、そこにノスタルジックな空気は感じられません。
やはり、本当にいい作品とは色褪せないんだなと思いました!
「Flower Travellin’ Band」は、何枚かアルバムを出していて、前作の「SATORI」もおススメですよ!
おっと。。。テレキャスターから脱線してしまいましたが… 今日は歴史を深堀しようと思います!
最後までお付き合いお願いします(^-^)
楽器とエレクトロニクスの融合

ラジオ技師だったレオ・フェンダー。彼は楽器奏者ではありませんでしたが、カントリーミュージックを愛聴していて、地元のミュージシャンと交流を持つようになります。
1940年代に、「自分にも何かできることはないか?」と、ラップスティールギター奏者のクレイトン“ドク”カウフマンとタッグを組んで、ラジオで培ったノウハウを活かし、ラップスティールギターとアンプの設計・製造・販売に乗り出します。
これが楽器とエレクトロニクスが融合した大きな出来事と言えるのではないでしょうか。
フェンダー社設立と、運命の出会い

その後、フェンダー・エレクトリック・インストゥルメント社を立ち上げます。
1948年には、ギタリストで機械修理工のジョージ・フラートンが入社します。
ほどなくして、二人が製作にとりかかった、ソリッドボディのエレクトリック・スパニッシュ・ギターのプロトタイプデザインが、テレキャスターへと姿を変えていきます。
大胆かつシンプルな“エレキギター”の胎動
このプロトタイプの何が当時画期的だったかというと、大量生産に最適な楽器としてシンプルなデザインにありました。
さらに、それまでのギター製作のセオリーは、ボディの貼り合わせやネックのあり継ぎジョイントによる組み込みであり、手間と労力がかかるところでした。
それを単板ボディとネックを4本のボルトで固定するという組み込み方法を採用。
基本的な電子部品や材料を加味してもギターを手速く安価に出来上がり、コストをかけずにクオリティの高いギターが出来上がるという、とてつもなく斬新なものでした。
フェンダーのギター、ついに発売。

こうして、1950年フェンダー社はこの新しいエレクトリック・スパニッシュ・ギターを製造ラインに乗せます。まず、リアピックアップのみ搭載されたフェンダーエスクワイヤーを発売。その後小ロットでフロントピックアップも搭載したモデルも発売します(このモデルは、希少なのでヴィンテージ市場でかなりの価値があります!)。そして同年の秋に2つのピックアップを搭載して“Broadcaster(ブロードキャスター)”と商品名を付けて発売します。(当時の定価は169ドル95セント。Martin D-28が当時約220ドルだったことからも安価だったことが分かります。)
立ちはだかる苦難
しかし、1951年にグレッチ社から商標使用停止命令を受けます。同社は「Broadkaster」というドラムセットを販売していたからです。
フェンダー社は同時期に初回出荷時のエスクワイヤーにネックの歪みに関する問題が発生している時期で、トラスロッドをネックに採用することで解決させますが、さらに追い打ちをかけることになりました。
フェンダー社は、グレッチ社の主張を承諾し、ブロードキャスターの商標を使うことを止め、ギターのヘッドから“BROADCASTER”のデカールを切り取ることで要求に応えました。
こうして一握りのギターがモデル名なしで市場に出回ることになりました。


それでも、1951年暮れには遂に名もなきギターに、新しい名称がつきます。それが“Telecaster(テレキャスター)”です!

乗り越えた先に誕生、テレキャスター
“必要最低限のもので多くの人にとって最高のものを作る”を体現したこのギターは、価格も手ごろで、修理もしやすく、しかもギターの音も良いので、当時のカントリーミュージックシーンのギタリストたちから瞬く間に人気を獲得することになります。その人気はさらに広がり、ブルースやロックンロール、そしてポップスに至るまで。アメリカでの実用化が始まって間もない“テレビ”の効果も相まってか、1960年代に入ると、ジェフ・ベックやジミー・ペイジ、キース・リチャーズなど、子供のころに聴いて見て憧れて育った次の世代のギタリスト達が、テレキャスターを手に取り活躍します。そしてそれはまた次の世代へと脈々と受け継がれ、今日でもその人気は衰える事なく続いています!
さて次回は、そんな世代を越えて愛され続けているテレキャスターを使っているアーティストと代表曲をご紹介します。
それではまたお会いしまShow!!