ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。

今日はミニブタの日らしいですよ。…なんすか?

【Greco GOB-700 '79 Natural】

今でこそ日本の老舗ブランド、という立ち位置のグレコですが、少々複雑な経歴の持ち主です。

かつてのグレコはビザールファンならば誰もが知る「GOYA(ゴヤ)」が保有するセカンドブランドでした。グレコのOEM生産を請け負っていたのが富士弦楽器製造…現・フジゲンです。1960年頃に創業し、主に海外輸出用ギターを製造していた富士弦楽器。ゴヤに納品するはずのグレコギターが輸送事故か構造上の欠陥かはわかりませんが…ともかく破損が多く大量返品を食らってしまいます。頭を抱える富士弦楽器(たぶん)ですが、当時国内向け商材の確保に難儀していた神田商会が全数引き受けたことで本来アメリカ向けだったグレコが日本国内に流通。これがすこぶる好評ですぐ大人気ブランドとなりますが、勝手にブランド名を使ったとしてゴヤに怒られてしまいます。当たり前すぎる。その後正式にブランド名を譲り受け、1968年頃に国内での販売が本格化。以降、押しも押されもせぬ人気ブランドとして今日まで至るというわけです。怪我の功名、塞翁が馬、禍を転じて福と為す…大逆転勝利のグレコ再誕秘話です。

長くなりました。

本題に入りましょう。1960年代のコピーモデル大戦争時代を経て、1970年代後半には多くのブランドからオリジナルモデルがリリースされます。グレコも負けじと1977年頃からオリジナルモデルをラインナップ。第一号はMRシリーズかな?MRから少し遅れて登場したのが今回ご紹介するGOシリーズ。

この「GOB-700」は後期型と呼ばれるものですね。前期型はスピードウェイネック(いわゆるスルーネック)だっとところ後期型ではセットネックに。マテリアルはスルーネック風ですが…トラスカバーはスピードウェイのものなのが絶妙にズルい。私の視線の先、大型のブリッジも前期型ではセパレートタイプでした。アレ、結構好きなんですよね。でもこのタイプは弦交換が容易なのでグレードアップです。ピックアップは従来よりパワーアップとカタログに記載されていますが、型番は同じ。とりあえずピックアップカバーはブラウン(チョコレートカバー)になりましたよ。

気になった方はハートマンヴィンテージまで!

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