ハートマンヴィンテージギターズの吉野"ジャスミン"陣です。

みなさん、鯛焼きはどこから食べる派ですか?私はお腹です。あんこたっぷりだからね。

【Guyatone LG-2100M MkIII Sharp5 '95 BlueMetallic】

キング・オブ・ビザールきましたね。

初登場は1967年頃。「井上宗孝とシャープ・ファイブ」のリードギタリスト三根信宏氏からアドバイスを受け開発されたシャープ・ファイブ。当時の型番は「LG-350T」でした。ベースモデル「EB-9」も製造されており、シャープ・ファイブが3人(2+1人?)という今思えばちょっとした異常事態みたいな絵面のバンドでした。

そんなシャープ・ファイブ、今でこそ懐かしの国産ビザールの位置付けではありますが、当時は結構高級な最先端のギターでした。1967年の大学初任給約25,000円前後に対してシャープ・ファイブの定価は35,000円ですから、なかなか高価です。さらにこの復刻版LG-2100M MkIIIの基になった「LG-350T Deluxe」(1968年発売)は3ピックアップにゴールドハードウェアを採用した上位モデルで、さらに10,000円高くなり45,000円定価という超高級…かは微妙なラインですが、結構高価なギターでした。

そんなわけで高級国産ギターLG-350T DXの後継機LG-2100M MkIIIですが、当時よりいくらかのアップデートが施されています。わかりやすいのはトレモロユニット。特徴的な大型のJGモデル風トレモロユニットから「GOTOH EV510TS」に換装。あわせてチューナーも「GOTOH SGS510」が採用されました。チューニングが合う、アームを使ってもズレない、弦高やオクターブピッチの具合も良し。当たり前に思えますがこの手のギターとしては凄いことなのですよ。他にも「5」を模ったヘッド、1980年代の復刻から継続して採用されたヒールカットが施されたスルーネック仕様、当時の三根氏所有機と同じ星型のポジションマークなど、随所にこだわりが見られます。

ファンにはたまらない逸品ですねぇ。日本のF社で製造されていたシグネイチャーモデルも終売してしまった今、現代的アプローチかつ当時の面影を色濃く残した「使えるシャープ・ファイブ」をお求めならマストバイではないでしょうか。

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