★チューブ・マイクロフォン
Reference Cardioid は、その名の通りまさにチューブマイクロフォンの指標です。
正しく仕上げられたサウンドを誇るこのマイクは、世界のトッププロデューサーやボイスオーバーアーティストのお気に入りのマイクとして地位を確立しています。ボーカルの個性を引き立たせ、存在感と豪華さをもたらすこのマイクは、モダンなポップミュージックのプロダクションにおいて存分に威力を発揮してくれることでしょう。
「才能を引き出す」マイクロフォンとして、Reference Cardioid は高い評価を得ています。
Reference Cardioid は、Reference Gold と同じ電気回路が採用されています。ただし、カプセルはセンター固定のカーディオイド指向のもので、ゴールドダイアフラムは厚さ6ミクロンのものを使用しています。
同程度のフィルム厚と構造、(少しエッジの効いた)ほぼ同じような高域特性、ポップノイズやシビランス問題への耐性や近接効果を備える Reference Cardioid は、U47 に代表されるヨーロッパ製のビンテージチューブマイクに近く、それらが新品の時のサウンドを彷彿させます。そして豊かなトーンバランスと潤いのある特色は、ボーカルのみならず、ギターやドラムのオーバーヘッド、サクソフォンなどの楽器収録にも最適です。
もし、現在使用しているマイクにコンプレッサーを掛け、5 あるいは 10 k 付近をブーストして厚みを加えているのならば、Reference Cardioid こそがあなたの求めているサウンドがするマイクロフォンと言えます。もし、12~18 k 近辺をコンスタントにブーストしつつクリーンで開放感のあるサウンドをお求めならば、Reference Gold の方が適しているかもしれません。
Don LaFontaine の「神の声」を実現したいのなら、この Reference Cardioid を使用し、彼のような声を出せば、そのサウンドを耳にすることができるでしょう。
■機能
◎チューブマイクロフォン(三極管設計)
◎カーディオイドカプセル
◎カプセルショックマウント
◎6ミクロン厚、1インチの金蒸着ラージダイアフラム
◎- 10 dB パッドスイッチ
◎専用電源ユニット
◎専用ショックマウント付属
◎本革カプセルプロテクター付属
■MANLEY POWER パワーサプライ
Reference Cardioid(2020年6月以降出荷分)に採用されている MANLEY POWER パワーサプライは、Bruno Putzeys 率いる電源技術の世界的なエキスパートチームが Manley Laboratories のために手掛けた、高電圧チューブ、そしてオーディオ用途に特化した革新的な設計から生まれました。初めて Manley CORE で採用され、音響的にも優れていることがすでに実証されているこのパワーサプライは、チューブを駆動させるための300VのDCレール、それらのチューブのヒーターへ電力を供給するための容量十分な6Vライン、そしてファンタム電源やその他のソリッドステート回路のためのいくつかの電圧レールを備えています。余裕のあるヘッドルームに高電圧は不可欠であり、それは音響性能にも大きく関わります。素晴らしい音響性能は、優れたパワーサプライから得られるのです。MANLEY POWER パワーサプライは、高周波ノイズを極めて低くした設計によって、あらゆる電源ラインがしっかりと安定し、低インピーダンスで効率的です。
旧設計のものよりも静粛性に優れているこの新しいパワーサプライによって、高域のスピード感、より明瞭なサウンド、そして静寂の中での「深黒」までを感じられることでしょう。MANLEY POWER パワーサプライは、あらゆる電圧や周波数に対応するユニバーサル仕様でもあるため、電圧切り替えスイッチや電源トランスの再配線も必要なく、世界中どこでも動作します。
■仕様
◎真空管:12AX7
◎周波数特性:10 Hz~30 kHz
◎感度:17 mV/ Pa
◎ノイズ:- 120 dB EIN
◎最大SPL:150 dB
◎出力インピーダンス:250 Ω
◎電源消費:8.4W(70 mA @ 120V)
◎動作電圧:100V~240V @ 50~60 Hz(ユニバーサル電源)
◎寸法
・マイク : 約 114.3 mm x 114.3 mm x 246.4 mm
・電源ユニット : 約 127 mm x 82 mm x 198 mm
◎重量
・マイク : 約 1.02 kg
・電源ユニット : 約 1.05 kg