2018年の某日。ある雑誌の取材に向けて集められた大量のヴィンテージTube Screamerの中にあった、弾いた人間を次々に虜にする不可思議なTS808の存在から、この1980#1・Cloning mod.が誕生しました。そのTS808は1980年10~11月製で、数ある他の個体と区別するために付けられた識別番号が1番であったことから、#1(シャープ・ワン)と呼ばれています。
#1の音色は同じ年式、同じロット、同じパーツで生産された他のTS808と比べても違いが明らかであり、そして悩ましいことにその違いは極めて音楽的でした。その音色の特徴とは、他の個体を圧倒した透明感と分離感、それに相反した太さです。その音色の虜となったひとりであるCULT代表 細川は、1978年にOD-808の回路を設計した元日伸音波製作所の田村進氏に協力を仰ぎ、#1を徹底的に計測、解析、研究し、膨大な測定データと科学的な根拠から#1の音色を現代のTS808に宿すことが可能となったのです。
#1にある絶妙な透明感、分離感、低域の強い押し出しがこの#1Cloning mod.に、田村進氏自らの手によって封じ込められています。本体裏面のラベルに記された田村氏直筆のサインこそがその確たる証拠です。
コンディション:使用に問題なし
要了承箇所:委託中古品
付属品:箱、取説
保証:委託中古品につき保証なし