いまやエフェクターの世界では当たり前のキーワードとなった「モデリング」という概念。そもそもは古いアンプの音色をデジタルで再現することに端を発した技術ですが、いつの頃からかエフェクターにも導入され始めました。おかげで現在では、マニア垂涎の激レアなテープ・エコーだったり、物凄いプレミア価格で取引される古いアナログ・エコーなんかが「モデリング・ディレイ」という形で流通。アマチュアでも手軽に入手できるようになったわけです。あくまで音だけの話ですが。現在ではオジリジナル機の持つ音色をモデリングの音色でしか知らない人も多いかもしれません。それぐらい市場に浸透した「モデリング・ディレイ」ですが、それがいつどのように成立し、どうやって発展していったのかを探るのが本号のテーマ。いざ調べ始めるてみると、まあ面白い。時は1990年代末、エフェクターが大きな変革期を迎えつつあった時期にあって、音楽シーンの変遷、メーカーの思惑、エンジニアの発想、ユーザーの要望など、様々な偶然と必然が重なり合った結果、モデリング・ディレイが形になっていったことがわかりました。この特集で展開したモデリング・ディレイのストーリーは、おそらくこれまでどんなメディアでも語られていなかったもの。エフェクターが好きな人なら大いに楽しんでもらえると思います!