Lehle Mono Volume 90は、非常に精確な磁気センサーを搭載し、摩耗のない操作を可能としたボリュームペダルです。この磁気センサーによる磁界の強さの測定には、アメリカの物理学者エドウィン・ホールが発見した「ホール効果」が採用されています。この磁気センサーはドイツ製で、ペダルに内蔵された永久磁石および回路に合わせて正確にキャリブレーションされています。ペダルを踏み込むことでこの永久磁石が動き、その相対位置を磁気センサーが測定することでVCA(電圧制御増幅器)が制御されます。
このボリュームペダルでは、通常の可変抵抗器(ポット)に変わり、米国製の高品位なBlackmer VCAが採用されています。このVCAは、磁気センサーから送られる制御電圧によって増幅率が変化する仕組みとなっています。そのため、通常のポットや光学センサーを使用したボリュームペダル製品と比べてより正確な動作を可能とし、さらにポット特有のノイズや面倒な調節などもありません。Lehle Mono Volume 90は、全ての信号経路において、接続楽器の全周波帯域をフルで伝達します。入力および出力端子のインピーダンスは常に同じに保たれるため、ポット使用時のように高域が欠けてしまうこともありません。入力電圧は DC ジャック部で整流化、平滑化、そして安定化され、18 Vにまで引き上げられます。これによって110 dBの高ダイナミックレンジが達成されます。
ペダルの音量調節も-92 dBから0 dBまでと、ほぼ完全なミュートからフルボリュームまで対応しています。MINコントローラーを使えば、Mono Volume 90の最小音量を完全なミュートからフルボリュームの約 9 割にあたる -10 dB の範囲で自由に設定することができます。さらに、GAINコントローラーを使えば最大12 dBのブーストが可能となります。
Lehle Mono Volume 90は、高性能ポリマー製の低摩擦ベアリングを使用しているため、非常に滑らかで安定した動作を約束。ペダルの機械的動力が他のパーツに伝達されることも一切ありません。調節ねじを使ってペダルの踏み込み具合を精確に調整することも可能です。
Lehle Mono Volume 90にはバッファを備えたダイレクトアウト端子が搭載されています。この端子には、サウンドに一切影響を与えることなくチューナーや DAW、2台目のアンプなどを接続することができます。
Weight: 1.690 g
Length: 26 cm (10.24‘‘)
Width: 10 cm (3.94‘‘)
Overall height: 6.6 cm (2.6‘‘)
Voltage: 9 - 15 V DC or 7 - 12 V AC
Power consumption: 40 mA
Frequency range: 35 Hz - 125 kHz (-3/ +0,4 dB)
THD: < 0,05 % at 1 kHz, -10 dBu
Impedance input: 2 MOhm
Impedance output: 500 Ohm
Signal-to-noise ratio: -102 dB at 1 kHz, 0 dBu A weighted
Max level: 3 V RMS (approx. 12 dBu at 12 V input voltage)