平沢進ライブ『第9曼荼羅』突撃レポート 2017.10.06!

平沢進 ライブ『第9曼荼羅』突撃レポート 2017.10.06

自身のTwitterフォロワー数が90,000人を数えた事から発足したプロジェクト、平沢進 Twitter follower 9万人達成記念ライブ『第9曼荼羅』。

そこで提示された目論見、大阪、東京で行われる演奏会で、90,000カウントの打撃を目指す、というもの。 実際には、演奏される楽曲でヒットされる「スネア」をカウントしてゆくという、シンプルでかつ壮大なプロジェクト。

~公式サイトより

9
万ノック
「第9曼荼羅」大阪、東京公演を通して演奏されるスネアドラムへの打数はリアルタイムでカウントされ、カウント・モニターに表示されます。全5公演を通して9万打を達成すれば、9万音符からなる楽曲が配信されます。通常の演奏では9万打に到達しません。できるだけ多くの打数を叩きだす気力を与えるために、是非ドラム奏者を応援してください。大阪公演では会人:鶴(TAZZ)がドラムを担当します。
東京公演では上領亘がドラムを担当します。

9万音符の調べ
当サイトでは打数進展確認を目的としたライブ放送と、毎公演終了時の最終達成打数をお知らせします。
また、9万打が達成された場合、当サイトにて9万音符から成る楽曲が無料配信されます。

全5公演中、先行した大阪の2公演で、ドラマーとして「会人(えじん) 鶴(TAZZ)」氏がマークしたカウント数は「30,009」。
ここまで、「1公演あたり約15,000打」という平均値。
東京公演では、ドラマーとして、上領亘氏が登場。
先の大阪公演でドラマーを務めた「会人 鶴(TAZZ)」氏も、もう一人の会人、「松(SSHO)」氏と共に、楽器奏者としてステージに立ちます。

東京での公演数は、「3」。
単純計算、15,000 ×3 = 45,000。
90,000 – (45,000+30,009)≒15,000。
残り打数に≒15,000打、足りない計算。
果たして、“千手観音”の異名を持つ上領氏を持ってして90,000打カウントは可能なのでしょうか?

その東京公演、2日目をパワーレック:沼田 進がレポート致します!

10月6日金曜日、新木場STUDIO COAST。
雨天の中、開場の数時間前より会場に集う人々。

会場内では、前日の公演後、同会場での2日目にも関わらず、粛々と入念な準備とリハーサルが行われます。

[SUSUMU HIRASAWA EQIPMENTS]

今回も、平沢氏の近年のライブでのトレードマークとなっている、「Laser-Harp」の姿が。

一見すると、“いつもの”装置と同様に見えるそのマシンにも、大幅な更新が加わっていました。
これまで、もう一段階、別のコンバーターを介して、音源、MIDIの制御をしていたレーザーからの変換が、ダイレクトなMIDI制御へ。 今回のステージでは、MIDI送信による、ダイレクトなPC音源のプレイバックをコントロール。 FRORIDAコントローラー:新しいレーザーハープのコントローラー謙MIDIスイッチです。新しい仕様は全てMIDI信号で扱われており、このコントローラーからはプログラムチェンジやMIDIノートも発信できます。

「以前より、反応が早くなりました。」
by平沢進

こちらも昨今のライブにおいて、氏の新たなトレードマークとなっているアルミニウムA6061・削り出しのこのギター。
重厚感のある“ケミカル・ポリッシング”仕上げとなった『EVO(イーボ)0101Z』が立 奏スタンドにセッティングされています。

EVOの足元には、マルチエフェクター『BOSS GT-100』の姿が。
そのアウトは、『KLARK-TEKNIK DN-100』DIボックスに直接入力されます。

氏のギター・セッティングでは、ギター・アンプは使用されません。
今回も、「ギター → エフェクト → DI」接続で、PAにダイレクトに信号が送られます。
それは、氏の古くからのトレードマークであるもう1本のアルミ・鋳造・ギター「TALBO ICE-9」のセッティングも同様です。

ICE-9は、フルモード・サスティナー内蔵、こちらも輝くクローム・フィニッシュ仕上げの個体。 ステージでの氏の華麗なギター・ソロ・パフォーマンスの共となるこのICE-9も、「ギター → マルチエフェクター → DI」で、ダイレクトに信号が送られています。 そして、ステージ下手寄りにセッティングされた、もう1本のギター。



今回から新規に採用されたエレガット
『Godin Grand Concert Duet Ambiance』。


「素晴らしいですね。特にスタジオでのレコーディングでは。ライブだと、私はピエゾの音が大嫌いなんですけど、そのピエゾの音を混ぜなければいけないのと、アタック音だけ自分に聴こえて、その後の音が聴きづらくなるので、モニターを工夫しないとちょっと演奏しづらいですね。ただ、いわゆるピエゾだけのモノよりは、はるかにいいですね。」更に、この「Godin」が無ければ、今回演奏している様なアコースティックを使う曲は、やる気が出ないです。」
by平沢進。

平沢氏使用ピック。

楽曲の確認用PC

ZOOM G3XはTALBO ICE-9用で使用。

謎のスイッチボックス:鎮西さんとの連絡用です。
例えばモニターにクリックを出して欲しいという合図等に使われます。 このスイッチによってマニピュレーター鎮西氏の所に設置してあるランプが点灯し、よそ見をしていても視界に入るようになっています。
by 平沢進


Godin Grand Concert Duet Ambiance使用時の足台

チューナーはKORG DT-10を使用。

[TAZZ&SSHO EQIPMENTS]

2人の「会人」、鶴(TAZZ)氏、松(SSHO)氏の楽器群。
大阪公演では、SIMMONS(シモンズ)のドラムセットを立奏していた、鶴(TAZZ)氏の楽器群。
エレクトリック・バイオリン『Valente EVN-27』とボリュームコントロールのBOSS FV-50H。
エフェクトはBOSS VE-5。UNISON、FLANGER、LONG DELAY等を掛け合わせて使用。
『Roland SYSTEM-8』 シンセサイザー。
そして、“ボタン”(笑)とステージで呼ばれていた、 トリガー用PAD『novation Lanchpad』。
その隣のセクションには、松(SSHO)氏の楽器群が並びます。

『YAMAHAサイレント・チェロSVC50』

『Mosrite Ventures Model』エレクトリック・ギター。

そして、同様に“ボタン”として用意された『ableton Push 2』。

足元にはマルチエフェクトZOOM G5とBOSS GT-1は 夫々のアウトがDIへ繋がれています。

多種多様な楽器群を奏する二人の「会人」の、楽曲に見事にマッチしたパフォーマンスは、ライブのエンターテインメント性を大きく高めていました。

[WATARU KAMIRYOU EQIPMENTS]

『第9曼荼羅』用のデザインが施されたキック・ドラムが目を引く、このキット。
名手・上領亘氏のヤマハ・ドラム・セット。
この機。 1980年代に製造された、“幻の” カーボン・シェル・スネア、ヤマハ『SD-513』。
このスネアのヒットで、今回の90,000打達成を目指します。

スネアからトリガーされ、打数表示されるステージ中央の表示板。 東京公演2日目のこの日は、打数カウント「51,332」よりスタート。 どうやら、昨日の公演1日で、21,000発あまりをカウントした模様、ペースは、上がっています。

ここからは、ライブの模様を概ね時間軸に沿った画像でチェック! いよいよ開演!

2日目のライブ終了。
カウント打数「68,400」。
この日、プラスで17,000発を数えた事に。 途中、「打数M増設」タイムがあったとはいえ(笑)、やはり、上領氏の“千手観音”の異名は健在。 その堅実かつ華麗なプレイで、多くの観衆を魅了しました。


この日のライブセットリスト

2017年10月6日 新木場Studio Coast

1. AURORA3  2. 確率の丘  3. CODE-COSTARICA  4. アディオス  5. 灰よ  6. 聖馬蹄形惑星の大詐欺師  7. 生まれなかった都市  8. パレード  9. 人体夜行  10. SIAM LIGHTS  11. トビラ島  12. 現象の花の秘密  13. アヴァター・アローン  14. ARCHETYPE ENGINE  15. 回路OFF回路ON   16. サイボーグ  17. ホログラムを登る男  18. 白虎野  19(encore). Wi-SiWi  20(encore). 鉄切り歌(鉄山を登る男)
氏の新旧の代表曲が網羅された選曲。 久々に見る、“バンド編成”。
そのメンバー個々の高い力量。 何より、氏の圧倒的なパフォーマンス。
打数のカウント、というイベント性の高さで目を引いた今回のライブ・イベントではありましたが、ライブ後、旧来のファンからも、ライブそのものへの非常に満足度の高い感想が聞かれました。 更新され続ける、平沢進の“世界”。
次は何を?

翌日は熱い声援を受け90,000打を達成。
同日、90,000音符からなる「第9曼荼羅、9万打達成記念楽曲」が無料配信されました。
http://susumuhirasawa.com/special-contents/event/the-9th-mandala/media/The9thMandala.mp3

10/7はTALBO Secret FACTORY稲澤がレポート参戦!

ナント!PA真上の映像チームの真後ろでの立ち位置は驚嘆至極の世界です。
デジタルな同期波と躍動する肉体の雄叫び!右脳の奥深くに鮮烈な存在感を示し、ある日SLAVEと化す自分を見つけるかも知れません! 平沢進 ライブ『第9曼荼羅』を体感して思ったことは、この数年間のライブは全て参加していますが、アナログなリズムとの共演は、あらためて平沢進の創り出す全ての事象が我々の想像をはるかに超えた時空に存在する様な、若しくは上記右脳に深く浸透していく様な、感動と慈しみを覚えた空間でした。 映像作品が待ち遠しい!それまでEVOとPCに向かいます!
平沢進オフィシャルサイト:http://susumuhirasawa.com/

関連リンク

TALBOシークレットファクトリー evo

お問い合わせ