
Taylor社は不思議な魅力を持った会社です。
「何故?」と聞かれると色々な言葉が頭の中を駆け巡るのですが、あえて一言で言い表すと「温故知新」という言葉が個人的には一番しっくりときました。 アコースティックらしさを保ちつつも革新的な匂いのする、そんなイメージが思い浮かぶからです。
それは、1974年創業と言うアコースティックメーカーとしては「若い」会社だからこそ出来たのでしょうか?いや、それはギターを造る根本的な「思想」による所が大きいのではないかと思います。
伝統的なスタイルのように見えつつも微妙なラインの組み合わせで高い演奏性と優雅なルックスを併せ持ったボディーシェイプ、伝統的な製法を重んずる方からは敬遠されるかもしれないデタッチャブルジョイントを究極まで極め、メンテナンス性とセッティングの自由度、そしてサウンドまでをも含めて完成させた手腕、シンプルな構造ながらも革新的な思考でナチュラルなアコースティックサウンドを出力するピックアップシステム「Taylor Expression System」の開発等、既存のアコースティックメーカーとは一味違う姿勢が見えてきます。それは、「プレイヤーが”使える”ギターを造ろう!」というTaylorの姿勢ではないでしょうか。
Taylor社は様々な面で「革新性」の見えるメーカーです。その為に好き嫌いの分かれるギターではあると思いますが、今ではアメリカでトップクラスのシェアを誇り、Taylorギターの持つプレイヤーライクなテイストを感じて使用するミュージシャンが多く存在しているのも事実です。
ギターに対する情熱とプレイヤーライクな思考、その絶妙なバランスが「温故知新」に結び付きTaylorギターを形作っているのだと思います。
ふとTaylorのカタログを手にした時に目に飛び込んできた社長であるボブ・テイラーの、”「いま作ろうとしているギターは1年前に作ったものよりベターだろうか?」まずは自問することが私たちのギター作りの基本です。”との言葉、この言葉がTaylorギターを良く言い表しているのではないでしょうか。
マスタービルダーのアンディ・パワーズ氏をはじめとする精鋭職人により製作されているTaylor Guitarsの秘めた魅力を是非肌で感じてみてください。
イケベスタッフおすすめのTaylor Guitars
アコースティックステーション 峯田のおすすめ!
見落としていませんか、このグランドピアノのような極上の生音を!
エレアコのイメージが強いテイラーの中でも、このモデルは生鳴りが良いのです!と思う逸品なのですが、誕生から一年余り経っても、なかなかこのモデルの良さが認知されないようなのです。。。
やはりこの特異なルックスが影響しているのでしょうか、試奏の頻度も低めなので、個人的にイメージアップ運動を開始しようと思い、今回ご紹介します!
近年のTaylorは、V-Classブレーシングの採用で倍音感やタッチ感の良さが向上しておりますが、この新しい816ceの凄いところは、低音域から高音域までの広いレンジで安定したな響きの良さを保っているところなのです。個人的に「グランドピアノのような」と形容しておりますが、Taylorの他の機種との比較だけでなく、このレンジ感の広さは他の有名モデルと比較しても遜色の無い鳴りの良さだと思っておりますので、試奏の際に比較対象の1本に加えて頂ければ幸いです。
やはり、テイラーのギターは「良いエレアコ」との評価が高い分、純粋な生鳴りでの比較で語られる事は少なかったかと思いますが、このBuilder’s Edition 816ce V-Classに関しましては、純粋に生鳴りの良さで比較して頂きたい!と思う1本ですので、よろしければそのなりの良さを体感してみて下さい!
アコースティックステーション 馬場のおすすめ!
山椒は小粒でもピリリと辛い!Taylorで新たなスモールサイズの登場です!!
完全に侮っていました!
なんとなくGS Miniのようにも見えるルックスでありながら800シリーズなので、「なんか小さいのに高いモデルが出たな」などと思っていましたが、実際にこのギターを弾いてみると、ガラッと見方が変わります!
昨今、巷ではMartin 00-28やGibson L-00などのスモールサイズが地味に人気が有るのですが、それらとの比較対象成り得る、上質なスモールサイズのモデルがテイラーからも登場したのです。
このモデル、サイズ感もやや独特で、ボディ幅は15インチですから000サイズぐらいなのですが、ボディ長が18-1/2インチと00ぐらいの短さですので、少してぷっとした感じに見えるようですが、このサイズ感だからこそ、カランと軽快に鳴りつつも低域の支えもシッカリしており、芯の強さも感じる鳴りになっているのです!
ナット幅が1-23/32インチ(約43.65mm)でスケールも24-1/8インチ(約612.78mm)と微妙に特殊なサイズ感ではありますが、感覚的には000-28等のような鳴りを持ちつつ、スケールやボディサイズが微妙に小さくて弾き易いギターって感じです。
チョット斬新な感覚で、個人的に一目惚れしてしまったモデルですので、お時間が有りましたら是非お試しください!
-Taylor Guitar Innovations-
NT Neck ~ニューテクノロジーネック~
スリムでアクションが低く、イントネーションがしっかりとした演奏性に富んだテイラーのネックは、パテントをとったNTネック(ニューテクノロジー・ネック)というテイラー独自のシステムです。
1999年に発表され、2001年からテイラーのすべてのラインにフィーチャーされているシンプルな構造のNTネックは、ジョイント部分のV字型の部分と、フィンガーボード下の四角い接合面にマホガニー製の薄い板状のスペーサーを挟むことによって0.数ミリ刻みで弦高やネックのジョイント角度を微調整できるもので、様々なギター・プレイや個人のプレイアビリティに容易に対応することができ、常にベストのコンディションでプレイできることを約束します。




Expression System 2 ~エクスプレッション・システム2~
ES1に次ぐ、新開発されたテイラーオリジナルのピックアップシステムです。
従来の指板に埋め込まれたダイナミック・ストリング・センサーやダイナミック・ボディ・センサーではなく、サドルの背面に設置された3つのセンサーによる新発想のピエゾピックアップです。
通常のピエゾピックアップはサドルの底面に設置し弦の圧力によって電気を発生させ音に変換しておりますが、新しい技術によりサドルの背面に設置することで、ピエゾ特有のコンプレッション感を軽減し、テイラーオリジナルのプリアンプで増幅することでパワフルかつより広いサウンドレンジが得られます。
また、各センサーの圧着の強弱をネジで調節することで、プレイヤーの好みに合わせてピックアップ感度のバランス調整が可能です。



関連ページ
お問い合わせ